イライラして「勉強しなさい」は禁句!!!~子供のやる気にさせるコツと私の悪戦苦闘~

勉強しなさい ダメ育児

「勉強しなさい」って、よく言ってしまっていませんか?

そして、残念ながらその声かけは役に立たず、イライラしてしまうことが多いのではないでしょうか。

子どもが自発的に勉強を始めるには、親の少しのサポートとコツが必要なのです。

私の悪戦苦闘ぶりも踏まえて、一緒に解決方法を見つけらせたらと思います。

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「勉強しなさい」は逆効果

なかなか難しい問題ですが、やはり子供のことを考えると「勉強しなさい」と声を掛けてしまう方も多いのではないでしょうか?

そういう私も、この衝動に駆られてしまいます。

しかし、ベネッセのレポートから、「勉強しなさい」と声を掛けることはほとんど効果がない事が解っています。さらに、逆効果という事も数字で出ているのです。

勉強ができる子供の多くが、「勉強しなさい」と言われていないそうです。なんと、東大学生の6割は、家庭でそのような声かけをされていないということです。

この「勉強しなさい」は、子供のためではなく、もはや親のために使われていると言ってもよい状態なのです。

本来、勉強を通して「学びの楽しさ」を感じられるのですが、「勉強しなさい」はそこに支配的でなおかつ義務を貸せてしまうので、モチベーションなんてあったものではありません。

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「勉強しなさい」を言わないデメリット

かといって、「勉強をしなさい」と言わずに、子供が自分から勉強をするでしょうか?

まだまだ自己管理能力が未発達であり、人生経験が少ない子供に取って、勉強を自ら行うかというとやはり難しいと言わざるをえません。

確かに、子供によっては遊びから学びの楽しさを学ぶ子供もいます。しかし、TVや漫画、ゲームばかりしてして、自己管理の必要性を学ばす、大人になってしまう方も、やはりいることも残念ながらあるのです。

つまり、子供に任せるといった放任主義という名の放置は、もっとも愚策と言わざるを得ないのです。

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親のサポートとは

では、どうすれば良いのでしょうか?

・「勉強しなさい」を言わない
・子どもの今の感情に共感する
・子どもと話す機会を作る
・趣味や遊びの時間を大切にする

・「勉強しなさい」を言わない

ベネッセのレポートでは、なんと親の8割が「勉強をしなさい」と言っていることが解っています。まずは、この親が子供のためと思って勘違いしている「勉強しなさい」を言わない事が大切です。

難しいですよね。なんせ、この衝動を抑えるのはとても難しいと思います。

子供もためと思って、自分がイライラしてしまう経験をしたことはありますか?

まずは、自分の子供のために、深呼吸をして自分の感情の整理を行うことが大事です。
この感情は、子供のため?それとも自分のため?

そして、どのようなアプローチをしたらいいのか考えてから声を掛けてみてください。

きっと、子供の反応も変わってくると思います。

・子供の今の感情に共感する

こどもは、大人に自分のことを解ってもらいたいと常に思っています。特に、親にはその思いや考えが強いです。

休日や学校から帰って来てから後に、だらだらしているとついつい「勉強しなさい」と声を掛けてしまいがちですが、体力的に・精神的に疲れているかもしれません。学校や部活で、何かあったのかもしれません。親に解ってもらいたいサインかも知れません。

また、そういったことはないけど、なんとなく気が乗らない場合もあります。

そういった時は、「今するところだったんだよ」「わかっているよ」「うるさいな」と反発しませんか?私たち大人も、同じですよね。

だから、「勉強しなさい」ではなくて、「疲れているようだね」、「少し休んだら」など、共感の表現をすることによって、信頼関係が良くなり、また頑張ろうと潜在的に行動し始めるきっかけになるのです。

・子どもと話す機会を作る

子どもは、その日にあったことやその時の出来事など、話すことが好きです。また、頭の中で物語を作って、突然話すなどもしてビックリすることはありませんか?

子どもは、新しいことを学ぶことが好きなので、いろいろと話すことで、思考回路を少しずつ作っていったり、自分で何かチャレンジして行き始めるきっかけになったりします。

内容はなんでも良いのですが、子供の将来の夢や自分の体験談などを話してあげることも効果があります。

ベネッセのレポートでは、親子で将来を話をする家庭の子供は、17分も勉強時間が増え、特に6年生では、34.2分勉強時間が長いという結果が出ているそうです。

こどもが「将来、医者になりたい」や「警察官になりたい」「パティシエになりたい」などなど、その将来について語り合うことによって、こども自身が将来のイメージを少しずつ作り上げていき、その目標に向かっておのずと勉強を始めるきっかけになるからです。

しかし、「医者になりたければ、もっと勉強しなくてはね」などは、「勉強しなさい」と同じ意味になってしまうので、こども自身で勉強をする必要性を感じるまで、少し時間はかかるかも知れませんが、必ず効果はあるはずなので、ゆっくり見守ってあげてください。

親も一緒に同じ時間に勉強をする

家の中って、いろいろな役割を持って行動しています。家事をしている人やくつろいでいる人、遊んでいる人、そして勉強や仕事をしようとしている人と様々です。

親は、確かに忙しいです。しかし、家事をしながら「勉強をしなさい」と話して素直に聞く場面って非常に少なくないですか?またTVを見て、「私はやることが終わっているから良いの。まだ宿題が終わっていないでしょ」と声を掛けたりしていませんか?

昨今、家よりもカフェや図書館で勉強をする学生が多いことはよく知られています。これは、勉強をしている他の人がいることで、自分も勉強を頑張ろうとモチベーションのコントロールができるからです。

勉強が嫌だと感じたり、それ以外の楽しい事が目の前にあったら、自己管理能力がまだ育っていない子どもが勉強に取り掛かるのは非常に難しいことは、誰でもわかることです。

チャイルドコーチングアドバイザーの安村氏によると、子どもと一緒にスケジュール立てをすることが大切だと言われています。

そのため、勉強時間を決めて、その時間に一緒に机に座って勉強をすると決めると非常に効果的です。コツとしては、決して雑誌や携帯などではなくて、親自身も何かの勉強をしてください。しかし、子どもには「一緒に勉強をしよう」と声を掛けるだけで、子どもに勉強を強要はしないことです。

ただ、子供は一緒に同じ机に座るだけでいいのです。

子ども自身が勉強の必要性を感じると、自然に勉強を始めてくれます。即効性はありませんが、継続性があるので、習慣性がついて自分で勉強を始めるまで、ゆっくり待ってあげてください。

・趣味や遊びの時間も大切にする。

やはり効率よく勉強をすることは大切です。しかし、そこだけに拘りすぎると、単調になったり、楽しみが無くなってしまいます。

勉強に大切なのは、集中力であり、「没頭力 / 集中力」です。

「偏差値95の勉強法」という書籍では、頭のいい人と凡人の違いは、誰もがもっている能力である「没頭力」だと言われています。

こどもは遊びから沢山のことを学びます。遊びの中から、学びの必要性を見出すことが非常に多いです。映画や漫画で、歴史や数学、将来の夢を描く子も沢山います。

また、脳科学おばあちゃんとして有名な久保田先生によると、遊びを途中でやめさせず、声を掛けるタイミングをはかることも、育脳のポイントだそうです。

遊びの際の集中力・没頭力はすさまじいものがあります。その時に、唐突にやめさせたりすると集中力が身に付けられづらくなるのです。

私の体験と悪戦苦闘

私自身も、「勉強しなさい」と声を掛けてしまい、やってしまったぁと思うことも多々あります。でも、これはよくよく自分自身の感情や考えに目を向けると、結局自分自身のために発していることに気が付かされ、反省を繰り返しています。

確かに子どものためと思って、思考がスタートしたことは間違いないのですが、そこから「遊んでばかり」「勉強をなんでしない」「将来大変になる」など、だんだん思考からイライラへと自分の感情の方が強くなって、そして「勉強しなさい」と発していることがほとんどだったのです。

いろいろな書籍を読んだりしましたが、なかなかすべてを実践するのは難しいです。

そこで、子どもが生まれてから何より大事にしているのは、「子どもとの会話を大切にする」ことと、「子どもの時間を共有する」ことです。

些細な会話でも、真剣に話しをしています。そして、自分が答えられることはその場で、わからないことはスマホで調べて答えています。自分の学びにもなり、結構楽しいですし、自分で答えようもないことや調べようもないことなどもあるので、なかなか悪戦苦闘することも多いですが、面白いことを聞くことも多いので、ついつい和んでしまうことも多いです。

娘:「私もティンカーベルと一緒に、お空を飛べるかな???」

そして、私が経験した中で一番難しいと感じるのは、子どもの時間管理です。

学校では、時間割で動いているけど、帰宅すると遊びの時間と勉強の時間がなかなか整理できないんです。「宿題は?」と勉強の時間を作るきっかけにと声を掛けても、効果なし。

一緒に勉強時間を決めても、守れない。

そして、イライラしてしまい、「勉強しなさい」となってしまったことも多かったです。

そして、無理やり行う勉強は、やはりタスク処理になり、短時間でいかに終わらすかへとシフトして行ったのです。10分で終わったなどで、喜ぶようになったのです。

そして、簡単な問題しか行わず、新しい事はやらず、難しい問題はすぐにあきらめてしまうという悪循環へとなってしまったのです。

そこで、私は一緒に勉強をしようと考えたのです。

勉強も、仕事の勉強もあれば、そのほかの勉強もなんでも良いけど、一緒に勉強する時は真剣に行うことをルールと決めたのです。

そして、子どもが勉強について質問したり、声を掛けてきたら、勉強の内容なら即答し、遊びなどの内容なら、勉強の時間が終わるまで待っていてもらうようにした。

そうして行くうちに、少しずつ勉強をやり始めてくれました。

宿題の時もあれば、自分が興味あることを調べたりする時間となったのです。

たしかにムラもあります。その時は、無理強いしません。疲れていそうだったり、だらだらしているように見えたら、ねぎらいの声を掛けたり、ひざ掛けを持って来たりしてあげるようにしました。何日も続くこともありますが、ここは自分の感情を優先せず、じっと待ってあげることが大切だと自分に言い聞かせて、ゆっくり待つことにしています。

今では、以前と比べても明らかに何かを学ぶ時間が増えたと思います。つまり、「勉強しなさい」と言わずに行動することの効果は、”ある”と実感しています。

単純ですよね、親がTVや遊んでいる中で、子どもに将来のために勉強をしろと行った所で、なんの説得力があるのでしょうか。そして、私たち大人も、やる気がないときや疲れていて、やらなくてはいけないことはわかっているが、なかなか取り掛かれないことだって多くありますしね。

まとめ

「勉強しなさい」の声かけは、効果がないばかりか逆に勉強をしなくなる悪循環になるリスクが高いことがわかりました。

そして、子どもが勉強するためには、「学びは楽しいもの」であることを自ら感じて、没頭できるように、どのように親がサポートをすることを考えて、試行錯誤していくことが大切だということがわかりました。

なにが自分の子どもに取って良いかは、各家庭で違うかもしれませんし、実際私もまだまだ試行錯誤中です。

でも、子どもの声に耳を傾け、自分の行動・発言と子どもへのメッセージが一致しているかを考えることはとても大切だと思います。

「勉強しなさい」という発言を今日からやめて、少し自分の時間と子どもの勉強の時間へ分けてあげませんか?少し時間が掛かるかもしれませんが、きっとよい兆しが見え始めると思いますよ。

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