ドイツの公共交通機関におけるコロナ対策と乗客の様子 ~バス内における対策と私の体験~

ドイツ移住

子供の分散通学開始に伴い、久しぶりにバスを使い始めました。

バスの中で、マスク着用の文化がなかったドイツで少しずつ増えて来ているマスク着用の状況と、コロナ対策でのソーシャルディスタンスについて、見たこと・感じたことを、今回は書き綴って行きたいと思います。

各自、色々と感じていることは違うのでしょうね。

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バス内の様子

ほとんどの方がマスクの着用している

ソーシャルディスタンスの確保が難しい

チケット購入ができない

ほとんどの方がマスク着用をしている

マスクの着用については、個人的感覚的には、98%程の着用率のような感じでした。

布製マスクがほとんどで、数人スカーフで代用しているいる人がいました。

もともとドイツでマスク文化がなく、日本のように一般的なドラックストアやコンビニで気軽に購入できるということがない状態でのマスク着用義務(コロナ政策)が開始されたので、サージカルマスクが一般的に販売されておらず、また口鼻が覆えれば何でもよいというアナウンスがされているので、各店で販売がされたのが布マスクになっているからなのでしょうね。

マスク着用の様子

口は覆えているが、鼻を覆っていない方が、30%程確認できました。

圧迫感があるからなのでしょうね。

また、バス車内では、ほとんどの方がマスクを着用しているが、バス内だけ着用にしている方が結構多く見られました。バス停では着けておらず、乗る時にマスク着用し、降りるときにマスクを外す。つまり、脱着回数が多いのです。

残念なことに、正しいマスク脱着が出来ていませんでした。マスクの脱着回数が多いということは、汚染されているだろうの手、もしくは汚染されているマスク前面を手が触ることにより、自分の顔元へ手を持っていってしまうという感染機会を増やしてしまうということに繋がってしまうからです。

布マスクは、ウイルスの通過を防げないので、「飛沫距離の短縮」「気道の加湿」「直接自分の顔に触れない」がメインの目的になります。

つまり、脱着が多いということは、これらの恩恵をあまり受けられないことになってしまうということなので、これを機に少しずつマスク文化が根付いていくのだろうなと感じました。

ソーシャルディスタンスは難しい

座席は自由に使えます。隣同士の場合のひと座席空けのようにはなっていませんでした。

つまり、混む時間帯であったりすると、「3密」は保たれていません

HPや社内ディスプレイなどで、「ラッシュアワー時は、乗車時間を変える」などの対策をするようにアナウンスがされているようです。

現在、在宅ワークや学校での分散登校が行われているため、コロナ前と比較すると押し詰め乗車のような光景はほとんどありませんが、全席満席かつ立ち乗車数名ということはラッシュアワー時に時折あります。

以前感染の講義で、病院の待合室で一つ座席を空けるだけでも、待合室内での感染率を下げることができるなんていう話を聞いたことがあったので、これは各自がどのくらい意識できるかで変わるかもしれません。

チケットが購入できない

バス内ではチケット購入できません。また、ICカードも使用できないようです。

運転手がいる所と、前の乗車扉が使用できないようにビニールカーテンで閉鎖されています。運転手(従業員)を守る感染予防策なのでしょう。

そのため、運転手にチケットを見せたり、直接の購入ができません。

つまり、チケットを購入できるのは、S/Uバーン(電車や地下鉄)や一部のバス停などに設置されているチケット販売機か、アプリでしか購入できないということになっているのです。

バス乗車だけの方は、事前にチケットを購入して置かなくてはいけなくなっているので、注意が必要です。

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私達の体験

子供の分散登校が始まったので、本当に久しぶりにバスに乗車しました。いつもは、Sバーンなどの駅前のバス停から結構押し詰め状態になるのですが、そこまでにはならなかったです。

最初は、各自意識的にソーシャルディスタンスを意識してか、立ち位置や座る位置を調整しているように感じられました。しかし、少し混み始めると、「隣良いですか?」と座席が埋まっていくようでした。

町中でのマスク着用率は、感覚的に10~30%という感じでしたが、バス内は驚いたことに一人を覗いてほとんどの方が、何かしらで口鼻を覆っていました。

スカーフの方は、口元から落ちてしまうのか、常に手で抑えている状態でした。

看護師視点では、布マスクやスカーフでのウイルス感染予防はかなり難しいと感じてしまいますが、日本と比べてドイツは非常に乾燥しているので、「気道の乾燥予防」による自己への感染予防が期待できることと、「飛沫予防」による他者への感染予防が期待できるので、ドイツ国内でもマスクが流通が増えてほしいと願ってしまいます。

チケットは、バス停に行く前に、地下鉄によって購入して用意して置きました。数週間前にバスを見かけた時に、運転手のいる前方付近を前の乗車口を含めてビニールカーテンで隔離したのを見かけたことがあったのですが、これはそのまま継続していました。

二階建てバスは、二階に上がれないのかもしれません。ちょっと詳細はわかりませんが、少し混雑をしても、だれも二階に上がっていきませんし、二階に乗客が座っているのをほとんど見かけません。

バスの運航スケジュールは変わらないようでした。バス停に時間変更の案内はないし、時間通りにバスが来てくれていました。

コロナ対策で、買い物時のお店のような入場人数制限のようなことはされていないので、使う側としてはあまり不自由は感じませんでした。

しかしその分、ソーシャルディスタンスを確保することは難しいことによる飛沫感染リスク、またお店のカートの取っ手を常にアルコール清拭してくれるようなこともないので、手すりやボタンなど共通使用できるものからの接触感染リスクは、しっかり認識して置かなくてはいけないと感じました。

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最後に

バスの利用では、ショッピングや学校などと比べるとあまり規制されていない印象を受ました。そのため、自分を守るためにも、他の人へ感染を広げないためにも、公共交通機関での各個人のモラルが問われる状況の様です。

コロナだけではなくて、インフルエンザなど各種細菌・ウイルス感染症が流行しやすい時期に、マスク着用やソーシャルディスタンスが、ここドイツでも根付いていくといいなと思う今日この頃でした。

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