コロナワクチン接種に伴う副反応と新しい筋肉注射の方法について ~コロナワクチンの基礎知識と実際の体験~

コロナ ワクチン 副反応 筋肉注射健康

なかなかワクチン接種の予約ができず、先日やっとキャンセル枠から第一回目を接種していきました。そして、二回目接種も終わりました。副反応は、やはり個人差があることと、なかなか仕事をしている方は、支障がでないように対応するのは難しいことがあるのかもと感じてしました。

今回は、コロナワクチンの副反応や新しい筋肉注射の方法、そして実際の私の経験を書き綴って行きたいと思います。

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ワクチンの種類

生ワクチン
  病原性を低くした病原体を感染させて免疫反応を起こして防御能力獲得
例:麻疹・風疹・水痘・BCG・ロタなど
不活化ワクチン
 感染力のない病原体(抗原)を接種による免疫反応にて防御能力獲得
例:百日咳・ジフテリア・破傷風・日本脳炎・ポリオ・インフルエンザ・肺炎球菌・ヒトパピローマなど

 

<コロナワクチン>
RNAワクチン(ファイザー社・モデルナ社)
 コロナウイルスの遺伝情報を脂質の膜で包んだワクチン
アデノベクターワクチン(アストラゼネカ社)
 コロナウイルスの遺伝情報をサルアデノウイルスに組み込んだワクチン
ワクチンの有効性 厚生労働省より
ファイザー製 発症予防効果 約95%
モデルナ製 発症予防効果 約94%
アストラゼネカ製 発症予防効果 約70%

多くの方が、ファイザーとモデルナのワクチン接種をしていると思われるが、持続効果が異なるという見解もあるようです。

米CDCの調査によると、ファイザー製ワクチンは、120日以降に発症予防効果がさがるとのことです。厚生労働省のデータとは異なりますが、91%だったところ、77%まで低下してしまうとのこと。しかし、モデルナ製ワクチンはほとんど低下が見られなかったと言います。

しかし、変異株が大多数を占めた南アフリカにおいては、ファイザー製ワクチン接種後6か月の解析結果では、100%の予防効果があったとも言われています。(厚生労働省HPより)

アストラゼネカ製のワクチンに関しては、岩本クリニックの岩本先生の話だと予防効果が下がらず、長続きする可能性があるとイギリスの研究で示されているそうです。

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コロナワクチンの副反応

起りやすい副反応は・・・
接種部位の痛み 
発熱 悪寒 関節痛 
倦怠感
頭痛
筋肉痛
下痢   など

接種の翌日(二日目)をピークに発症し、数日以内に回復するのが多いと言われています。

そして、二回目接種の時の方が、一回目より強く反応することが多いと言われており、モデルナ製ワクチンはファイザー製よりも強く出るという報告もあります。

逆に、アストラゼネカ製ワクチンは二回目接種の方が、副反応の頻度が少なくなる傾向があります。(厚生労働省HPより)

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新しい筋肉注射方法

従来:接種者の腕を腰に当てて、腕をやや内転させた形にしてもらい、肩峰三横指下に接種。
NEW:腕を上げず、そのまま脇に垂らしてもらう。前腋窩線と後腋窩線を結んだ線と、肩峰から垂直におろした線の交わる所に接種。

コロナワクチンは筋肉注射であり、今回新しい接種方法が提示されたという話も聞いていました。

これは、従来の筋肉注射部位と方法だと、穿刺部位に三角筋下滑液包、腋窩神経と後上腕回旋動脈があるため、SIRVAと腋窩神経障害が起きるリスクがあることです。さらに、腰に腕を当てた場合、橈骨神経が穿刺部位に非常に近づいてしまうため、日常生活に非常に影響のでる橈骨神経障害のリスクが高くなってしまうことです。

※SIRVA:三角筋へのワクチン接種後に起きる肩関節障害の総称

厚生労働省の説明動画でも従来の方法と新しい方法の二つを説明しています。今回のワクチン接種に関してどちらが適しているのかはまだ検証段階のようですが、医療者の指の太さの違いや接種者の体格の違いは非常に大きい場合があるため、医療者は解剖学的な視点と接種対象者の状況をよくアセスメントして、合併症の少ない手技で行う必要があると思います。

私の体験

なかなか予約枠がなくて、先日引っ越しした時に市役所の方に相談させて頂き、突然のキャンセルが出てくれて、やっと一回目の接種に行くことが出来ました。

私は医療者なので、今回気にしていたのは、筋肉注射の接種部位と副反応でした。

接種会場は、市内の内科クリニックで、そこの院長先生がワクチンを接種してくれました。二回目も自動的に三週間後の同じ時間で予約枠が設定されると説明を受けました。

コロナワクチン 一回目接種

気になる筋肉注射の接種部位は、新しい部位でしたので、この場所の接種が一般的になるのかもと思いました。接種した時の痛みは、ほとんどなく、新しい部位の影響なのか、院長先生の技術なのか、どちらにしてもとても良かったです。なにせ、注射はやはり苦手なのです。

副反応は、当日はまったくありませんでした。接種部位の痛みもなければ、肩の痛みや動きも問題なし。その他の頭痛や発熱などの起きやすい副反応は全くないと言ってよいほどでした。

ちなみに、私が接種したワクチンは、ファイザー製でした。

ニ日目の朝から、少しずつ肩回りの痛みがあり、腕を上げると痛みで、しっかり上げづらい感じが出始めました。ピークは二日目であり、それ以降は徐々に痛みもなくなり、三日目の夕方から、だいぶ楽になっていました。

上腕の痛みは、弱くはなってきますが、五日目くらいまで続きました。しかし、それ以外の副反応は全く起きなかったので、生活に支障がでることはありませんでした。

正直、接種前は少し身構えていたので、考えすぎだったなって感じでした。

一般的に、二回目接種後の副反応は強く出るという傾向があると言われていますが、一回目の副反応が強くなかった人は、二回目もそこまで強くでないとも周りの方から、聞いていたので、私自身も大丈夫なのだろうと期待をして二回目接種に望みました。発熱などもほとんどなく経過された方も多くいたようです。

コロナワクチン 二回目接種

では、二回目接種の話になりますが、先に言うと、全く状況は異なりました。

接種場所と接種してくれた医師は、同じです。

始めに筋肉注射の場所ですが、新しい場所ではなくて、従来の肩峰3横指下を狙ったようでした。腕を腰に当てるなどの説明はなく、そのまま腕は垂らしている状態だったのですが、見た感じ肩峰1~2横指下辺りと、だいぶ高い位置に接種されました。同じ医師でも前回と今回とでは、筋肉注射の方法が異なったので、やはり新しい接種方法は定着はしていないのでしょうね。

針を刺した瞬間、痛みと同時に何かの膜を破ったような感じが針が刺さっている部分に感じがして、三角筋下滑液包内に刺さった???と感じました。前回は全く痛みがなかったけど、今回は強い痛みもあったので、「えっ」ってビックリしてしまいました。

医師から、「痛かった?ごめんね。。。」と言われた程度で、そのままワクチン接種となりました。

正直、痛みと同時に吐き気のような変な感じもしていたので、恐らく痛みによる迷走神経反射かもと思い、深呼吸をしながら、脈拍を確認したり、自分の状況を可能な限り確認し対応することに努めました。

医師から、15分間は待合で休んで、その後に帰宅するように説明を受けたので、待合室で、深呼吸や身体の状況を整えることに専念していました。

接種後10分ほどで、徐々に吐き気のような感覚やちょっと言葉では言い表せられないなんか嫌な感覚は、落ち着き始めてくれました。そして、今回は接種した周囲や上腕の痛みは、接種した直後から徐々に強くなって来ていて、15分後の帰宅する時には、一回目の時の二日目の朝と同じくらいになっていました。

この2回目の接種は、接種した筋肉注射をした部位も違えば、接種直後から痛みや吐き気などの症状があったことから、ちょっとこれからの数日を含めて、嫌な胸騒ぎが膨れ始めていました。

帰宅後の体温は、36.3度で、上腕の痛み以外の症状はありませんでした。

その上腕の痛みは、夜には一回目接種の痛みの最大値と同じになっており、腕を上げるのが結構しんどくなっていました。

ここまでの経過から、例えまだ発熱をしていなくても、症状が強く出やすい二日目はかなり用心しないといけないと考えていたので、発熱も含めて仕事に支障が出ないように、寝る前に予防的に解熱鎮痛剤を服用して寝ることにしました。

翌日の二日目の朝は、やはり上腕の痛みが強くなっており、加えて若干の身体のだるさがありました。しかし朝の体温は、36.5度で、解熱鎮痛剤の効果か、副反応が落ち着いているのか判断が難しかったのですが、今回は用心深く準備しようと解熱鎮痛剤を朝に再度服用しつつ、仕事場にも持っていくことにしました。

10時を過ぎてから寒気が出現。たしかにその日は気温も下がっていたので、今日はいつもより寒いのかなと少し呑気に考える半面、嫌な予感も強くなって行きました。

10時半くらいから、こめかみ辺りからおでこにかけて、頭痛がしてきました。朝の仕事開始からこの時間まで少し忙しく動いていたことと、眼鏡が合っていないこともあり、ちょこっとだけ、目が疲れているのかもなんて考えたい自分がいましたが、悪寒と頭痛。。。これは、やっぱりあれだよなって、とても嫌な予感は増す一方でした。

10時45分位に体温を図ったら、、、「38.7度」。やっぱりそうだよなって、肩が落ちてしまいました。

ちなみに、症状は上腕の痛み・発熱・頭痛だけでした。仕事中だったので、気を張っている影響もあり、身体のだるさやそのほかの副反応はあまり感じていませんでした。

この時に解熱鎮痛剤を飲むには、ちょっと朝内服した時間から考えて短い状況だったので、昼休みまでなんとか持ちこたえたいと考えていた所、この頃から少し忙しくなっていたので、その勢いで昼休みに無事に突入という形になりました。

もちろん、上司にはコロナワクチンの2回目接種を前日にしていることと、発熱状況は伝えています。

昼休みの体温は、「38.5度」であり、解熱鎮痛剤を飲める時間帯でもあったので、まずは内服し、昼食を取りました。食欲は問題ありませんでした。

辛かったのは、悪寒と頭痛でした。この症状が少しでも落ち着いてほしいと願うばかりでした。

昼食後、タオルケットを身にまとい、少し仮眠を取ることにしたんです。タオルケットは本当に暖かったかいですよね。悪寒がある時は、首や肩回りを含めて包み込むことの効果は絶大だなって、改めて感じました。

その後、午後の仕事は少し落ち着いていたことと、休憩明けで2時間ちょっとしかなかったこと、さらに転職したばかりだったので、有給等もなかったので、出来る範囲で仕事をさせてもらうことになりました。

仕事の最後の方で、1人で部署に帰る時や、頭の中で仕事の状況を考える時に、「やはり発熱しているためか、右と左がわからなくなることがよくありました。気が張っているために、だるさや思考力の低下などはほとんど感じていませんでしたが、個人の感覚と実際の思考力や判断力などに誤差が生じていることを改めて実感することができました。

仕事が終わった後の体温は、38.2度で、頭痛と悪寒は続いていました。帰宅後、夕食は取らず、再度解熱鎮痛剤を内服して布団に横になりました。横になってホッとしたのか、一気にだるさと頭がぼーっとなってふわふわしてしまいました。もちろん頭痛と悪寒は継続中です。

あまり寝ることができませんでしたが、薬を内服して身体を温められて、少し休めたことがよかったようで、悪寒はだいぶ落ち着き、頭痛も少しだけよくなりました。このタイミングで、夕食を食べることができたんです。

娘が試験勉強中であったため、一時間程勉強を見てあげた後に、娘に最後まで一緒に居てあげられなくてごめんねと伝えさせてもらって、再度寝る前に解熱鎮痛剤を内服してこの日は就寝することにしました。

22時半位に、少し熱くて目が覚めました。汗を描いて下着が濡れていたので、汗をふき取り、着替えをして再度布団にもどり、その後も朝まで3回程同じような感じで着替えをして寝るを繰り返しました。

三日目の朝です。体温は、36.5度で、やっと解熱してくれました。頭痛なし、身体は疲れているような感じがしていましたが、発熱・悪寒・頭痛がないのは、本当にすがすがしかったです。腕の痛みは、まだまだ残っていますが、どうとでもなりそうかなって感じでした。しかし、油断はしないように、朝食後に、再度解熱鎮痛剤を内服して、出勤しました。

10時半位の体温は、36.3度で、症状は軽度の倦怠感と上腕の痛みのみで、昼休憩での体温測定でも発熱は起りませんでした。この日の仕事が終わり、帰宅後の体温は36.3度で、発熱は起らず、解熱鎮痛剤も朝のみの内服でこの日は終了できました。

4日目は、上腕の痛みもだいぶ収まり始めて、腕を上げることもできるようになり、倦怠感も消失。朝起きた時の体重は、ワクチン2回目接種した時と比べて1kg以上減となっていたので、身体自体はかなりエネルギーを消費していたのだろうと推測できました。

腕の痛みは一週間ほど残りましたが、それ以外の副反応の症状は残りませんでした。

最後に・・・

今回のワクチン接種で気になっていた二つのことについてですが・・・

①筋肉内注射の方法
新しい接種方法は定着していない。
②副反応
発熱・悪寒・頭痛は、発熱予防的に内服していても、結構辛かった。

いろいろな情報が飛び交っていて、副反応も非常に個人差がある状況なので、ある程度予測しながら対応することが大切なのかもしれません。

これからワクチンを打つ方もまだ多くいると思うので、私の経験が何かお役に立ててもらえたら嬉しく思います。

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