朝起きた時に、気だるかったり、寝起きでイライラしていませんか?
もしかしたら、生理的な反応でそのような状態になっているかもしれませんよ。
そう、寝ている間に身体が脱水になっていることが引き起こしているのかもしれません。
寝起きに簡単なことを習慣化出来たら、そのような症状がなくなり、さらに恐ろしい病気の予防になる「朝(寝起き)のコップ一杯の水分摂取」について、話していこうと思います。
朝のコップ一杯の効果
・腸の動きを良くする / 免疫力をあげる
・血栓症予防・熱中症予防(夏)
・自律神経を整える(副交感神経)
・腸の動きを良くする
・免疫力をあげる
・血栓症予防・熱中症予防(夏)
・自律神経を整える(副交感神経)
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。簡単に言うと、活動しているときが交感神経で、休息している時を副交感神経とイメージするといいと思います。
寝ている時は「副交感神経」に活動しており、徐々に「交感神経」が活動して、目覚めるということになります。
目覚めの時に副交感神経に偏り過ぎていると、なかなか起きられないし、また目覚めの時に交感神経に偏りすぎると、興奮状態になるという意味なので、朝からイライラしてしまったりしてしまうのです。加えて、歳を重ねるとともに「副交感神経がより低下する」傾向があります。
大切なのは、交感神経と副交感神経のバランスです。
朝起きた時の水分補給により、過剰に偏った自立神経のバランスを整える作用があります。
朝のコップ一杯でも効果があるため、気持ちの良い目覚めに繋がるのです。
・腸の動きを良くする / 免疫力をあげる
朝の水分補給は、腸の動きを良くしてくれます。
まず、水を飲むことにより、副交感神経が刺激されます。交感神経が強い時は、腸の動きが弱くなり、副交感神経が優位の時は、腸の動きが活発になります。
そのため、飲水により、副交感神経刺激 → 胃腸蠕動(胃腸の動き)が良くなるということです。さらに、水を飲むことでの胃腸刺激による神経反射もおこるので、より活発になるということです。
また、寝ている時に胃腸の中でとどまっていた便を、飲水の水分によって柔らかくしてくれるので、便秘改善にも効果的と言われています。
さらに、胃腸環境と免疫環境は非常に密接の関係がありますので、免疫力をあげる効果もあるうとも言えます。
・血栓症予防・熱中症予防(夏)
脳梗塞や心筋梗塞などの塞栓症と言われる病気は、血管の中に血液の塊が出来て血管を塞いだり、血管が細くなって血液が流れなくなっておこる病気です。
原因はいろいろと考えられますが、血液の塊が出来たり、細くなった血管が通れなくなる血液の状態とは、どろどろ血液の状態が原因にもなります。
朝:(脱水状態で)活動→血液循環上昇→血栓で血管閉塞⇒心筋梗塞・脳梗塞発症
朝方にこれらの病気が起きやすいのは、寝ている時に徐々にドロドロ血液になり、または血液の塊が出来てしまい、朝方活動し始めた時に血液が一気に流れ始めた時に、細くなった血管をさらに細くしたり、出来上がった血液の塊が血管を塞いでしまうために、起こってしまうためです。
日頃からの水分補給が大事と言われていますが、これらの病気の予防として朝のコップ一杯の飲水は非常に大事だと言われているのです。
間違った朝のコップ一杯の方法
・冷水
冷水は刺激になるので、胃腸の動きを促すともいわれていますが、それとは逆の作用の方が問題となります。冷たい水は、血液循環を弱めてしまいます。つまり、胃腸の血液循環を弱めることになり、胃腸運動を逆に低下させてしまうのです。さらに、腹部のコアマッスルの循環も悪くなるので、さらに胃腸の運動を弱くさせてしまうのです。
・そのまま摂取
寝ている間に、脱水となることはわかりやすいのですが、口腔内も脱水することを覚えておくことをおすすめします。
起きている時でも口腔内の細菌は歯磨き後数時間でかなり増殖しているという医学研究がありますが、寝ている時はさらに増えてしまっています。起きた時に口の中がねばねばしていた経験等がある方もいるのではないでしょうか?ねばねばしていなくても、一日の中で寝起きが一番口腔細菌が多く存在してしまっているのです。
歯科医師の本田医師によると、目覚めの唾液1ml の中には、便1gの10倍の細菌がいるそうです。
そのため、寝起きでそのまま飲水をすることは、その恐ろしい数の細菌を飲み込んでしまうということになります。
・緑茶やコーヒー などのカフェイン飲料
飲みやすい水分を取るという考えは良いが、なんでもよいわけではありません。
目覚めのコーヒーを楽しむ方も多いかもしれません。また、高齢者では緑茶を好んで飲まれる方も多いと思います。しかし、これらの飲み物には「カフェイン」が含まれています。
カフェインには確かに目覚めを助けてくれる作用もありますが、そのほかに「利尿作用(排尿促進)」があります。そのため、排尿を促してしまうため、寝起き時の脱水状態をさらに悪化させてしまうのです。
朝、これらの水分を取ることが習慣のある方は、朝により多くの水分摂取が必要になってしまうことを覚えておくとよいと思います。
おすすめの朝一杯の水分補給方法
朝起きたら、キッチンでうがい後にコップ一杯の水を飲むのが良いです。
朝コップ一杯の水分補給の応用編
・寝る前のコップ一杯の水を飲む
寝ている間に、500ml~1Lほどの水分が失われると言われています。そのため、寝ている間に脱水状態に少しずつなっていき、朝を迎えます。朝のコップ一杯は非常に大切なことはこれまでの話でわかりますが、さらに寝る前の水分補給を加えると相乗効果でさらによいです。
東京医科大学名誉教授・医学博士 藤田紘一郎先生によると、寝る前の水分補給は「宝水」と言われているそうです。これは、昔の人が寝る前の水分補給による経験からその大切さを学んでできた名称だそうです。
さらに、副交感神経刺激に寝つきを良くしてくれる作用もあります。
工夫:シナモンやショウガ温水
シナモンとショウガには保温作用があります。そのため、さらに水分補給・脱水予防・便秘解消・寝つきを良くする等の効果を高めることができます。
・ホットレモン水
朝のコップ一杯の水をホットレモン水に変えると、さらに良いです。市販のホットレモンの粉末を使用しても良いし、自分で作ってもよいと思います。甘さの調整にはオリゴ糖を使用すると砂糖よりも健康的です。
私の体験談
朝のコップ一杯の水分は習慣化しています。
まず、朝起きたら洗面台に行って歯磨きとうがいをして、そのあとにキッチンに行き、コップ一杯の水を飲むようにしています。
すでに習慣化しているので、全然面倒臭いとは思わないし、逆にやらないことの方が、罪悪感がある感じです。
しかし、習慣化するまでは、なかなか意識していないと忘れてしまっていました。
私は看護師のため、朝方に運ばれてくる心筋梗塞や脳梗塞を起こした方に合うことが非常に多い環境にいるので、知識として睡眠中の水分消失と朝方の塞栓症(心筋梗塞・脳梗塞など)のリスクなどを持っていたことと、より寝起きの水分補給の大切さを意識しやすかったのかもしれません。
明日はわが身とはよく言ったもので、いつ倒れるかわからないし、便秘も嫌です。
だから、この寝起きのコップ一杯は継続して行こうと思っています。
さらに、私の場合は、2つ追加で取り組んでいることがあります。
①寝る前の水分補給
②夜中起きた時の水分補給
寝る前の水分補給はあまり気にせず、なんでもいいかなって思っています。効果的に行うならシナモンやジンジャー、ホットレモンなどでしょうけど、その時の気分で決めています、
一つだけ除外するのは、カフェイン入りは選ばないということだけです。
寝る前に水分を取ると、夜中にトイレで目が覚めてしまうから飲まないという方も多いと思います。特に高齢者は非常にこの考えを持っている人が多い印象をうけます。
しかし、それはちょっと違うと思います。
睡眠が断眠になるより、脱水で塞栓症を起こす方がリスクが高いし、何より脱水によるそのほかの影響を考えたら、水分補給をしないという考えはおきません。
オーストラリアの老人施設で働いていた時は、夕食後にティータイムとして、飲み物を各部屋へ声を掛けに行く業務がありました。
歳の性か、子供と一緒に寝ている性か、何度か夜中目を覚まします。もちろん夜間のトイレも含まれます。その時は、コップ半分の水を飲むようにしています。特にトイレの時は必ず飲むようにしています。
こういった習慣のおかげで、比較的に目覚めも良いし、朝の仕事の開始もスムーズに行えていいます。もちろん、朝からイライラすることもないですしね。
少なくても朝コップ一杯の水は、とても効果があると実感しています。
もし、朝の寝起きがいまいちであったり、便秘症で悩んでいたり、さらに自分の将来の事のために、簡単に始められる「寝起きのコップ一杯の水分補給」を始めてみませんか。
もし、習慣化出来たら、きっと生活が少し変わると思いますよ。
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