コロナで求人が増えた?未経験者歓迎でも不採用になる看護師転職事情!!~実際に経験した非公開の隠れ雇用条件~

転職 看護師 非公開 情報パパリノの独り言

看護師の求人は、一見沢山あるような感じはしませんか?特に、転職を考えている時は、結構自分の好きな場所へ行けると思っている方も多いのではないでしょうか?

しかし、ネット上にある求人情報の裏には、隠れ条件のようなことがあることはあまり知られていません。

今回は、私が経験したいくつかの隠れ雇用条件について書き綴って行きたいと思います。

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コロナ離職での求人数は増えたの?

コロナパンデミックが起ったのが、2019年からなのは皆さんよくご存じだと思います。医療ひっ迫で、看護師が疲弊したり、幼稚園で医療者が親の場合は受け入れないなどの社会的圧力などで、シングルナースやママナースともに、非常に働きづらい状況が続いているいう情報も多くニュースになっています。そのため、離職者は当然増えるため、求人が増えているのではないかと感じると思います。

しかし、結論からすると、コロナの影響では、求人数は増えていないのです。

コロナ患者を受けいる病院は、主に公立病院などですが、民間病院はデータにもよりますが、1~2割程度しか対応していないのが現状なのです。つまり、ほとんどの病院はコロナでの離職に伴う求人について、現状はあまり影響を受けていないのです。

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公立病院や大学病院の隠れ条件

採用年齢

全てとは言いませんが、ほとんどの公立病院や大学病院は、年齢給があります。もちろん求人情報では、「未経験者OK」などと記載されていても、書類選考の時に落とされるケースがあります。

公立病院だと、年齢条件として大体40歳未満がほとんどのようです。恐らく、大学病院も35~40歳まででしょうか。

いくら沢山の経験や医療資格を取得していても、残念ですが年齢条件は覆されないようです。

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民間病院の隠れ条件

これは、病院長や理事長の運営方針によって様々です。

男性NG

こんなことはもちろん求人情報には乗っていません。確かに婦人科や産科などは、理解できますが、内科主体の病院など、総合病院などもこういった情報があったりします。これは、紹介会社の中でもしっかりと情報を持っているエイジェントでないとわからないようです。一例としては、以前採用した男性看護師がトラブルを起こしたらしく、男性看護師の印象が悪いからという理由で採用していないということがあったり、男性と女性の割合を調整するために、男性の雇用を見合わせているという返答をしている所もあります。

オーバーキャリア

様々な経験や資格を取得していることは、一見ハイスペックでメリットのように感じますが、採用者としては逆にデメリットと取る場合があります。これは、勉強熱心、向上心旺盛なのは良い事なのですが、採用した病院で得ることがなくなったら、また離職してしまうと捉えているようです。また、ハイスペック過ぎて、病院のシステムが追いついておらずに、落胆してすぐに離職してしまう可能性も危惧しているようです。

転職経験が2、3つ以上ある場合も同様に、すぐに転職してしまうと捉えてしまうようです。現場が嫌で離職するネガティブな理由であるにしろ、スキルアップをするための目的ある転職の区別はしていないようです。

10年以上や終身就業

スキルや経験もいらない、ただただ長く働いてくれる看護師を求めている病院もあります。都会から離れていたり、立地条件が悪かったりして、看護師が集まりづらい病院がこの傾向があるように感じられます。つまり、この場合も沢山のスキルや資格を持っていたり、転職歴がある場合は、その人個人の看護師の質に関わらず、採用されません。

病院から住居が離れている

交通費支給と記載されて、上限以内であっても、採用されない病院もあります。交通費支給の経費を押さえたいのか、通い続けられないと取られてしまうのかだと思いますが…。

病院の母体による不採用

病院経営は、様々な団体が行っています。宗教団体、政治団体なども含まれます。職員が直接的に皆その団体に所属しているというわけではなく、宗教活動や選挙活動などは行わない所が多いです。しかし、転職する際に、本人の実力とは関係なく、これらの母体に所属していたことが問題視される場合があります。看護部長や採用担当が採用許可をしても、本部から不採用となってしまい、結果的に転職できないということがあるのです。

これは、常勤ではなくて、短期のバイト経験でもNGを出されてしまうのです。

私の場合

コロナで離職者が多いと思って、求人情報を調べてみたのですが、個人的な印象では増えている感じが全くしませんでした。そのため、知り合いの転職コンサルタントの方と情報を交換させて頂きましたが、「看護業界は、こんな時期でも強気ですよね。コロナの状態だから逆に退職しないと考える看護師が多いから、求人が上がって来ない。また、忙しいのは一部だけですから。」と話されていました。

これは、やはり民間病院からの離職にあまり変化がないことと、公立病院の福利厚生などが良いために、多少大変でも今は辞めないほうがよいと考えているのではないかとのことでした。

エイジェントを通して、私もいくつかの求人情報にアクセスしたのですが、書類選考すら見送られる病院もあり、年齢ではじかれたのではないかと言われていまいました。

つまり、求人情報で上がっているのは、例年通りの人手不足の病院の情報が主であるということです。

コロナだから、転職状況が変わるとはあまり考えなくても良さそうな印象です。

20代の方や、30代前半の方は、自分の周りの状況やキャリアを考えて、いくらでもチャレンジは出来ると思います。しかし、まだまだ昔からの「看護婦(女性)」や「年齢」といったファクターを重要視する病院は、多いのも現実であることをよく思い知らされます。これは、日本特有なのかもしれません。海外の場合は、年齢や性別での雇用条件を変えることは「差別」にあたる行為のため、履歴書に写真も付けてはいけないとする国もあります。

看護師は、専門職であり、職人であり、どこでどのような経験をして、どのようなスキルを身に付けているかが本来重要視されると思いますが、現場の頭数であったり、イエスマンが好まれる現場でもあるのが、残念ながら現状かもしれません。

上記の隠れ条件は、私が看護のお仕事などのエイジェントを通して転職活動中に実際に経験したことです。恐らく、直接申し込んでいたら、不採用の理由を聞くことはできなかったと思います。
正直、病院見学や面接をして、本当に厳しいなぁと感じました。雇用側が絶対有利の状況であり、どのようにアプローチしてもなかなか折り合いが付きませんでした。しかし、雇用主の雇用したい人と、自分が働きたい職場がかみ合った状態が望ましいので、これはしょうがないのだろうと理解するしかないと思います。

転職を考えている方は、よくよくご自身の現状や状況を理解したうえで、転職活動をされた方がよいと思います。

最後に

看護師は、国家資格保持者であり、職場もある意味選びたい放題のイメージがありますが、決してそのようなことはなく、転職はできても、転職失敗をしてしまうケースも後を立ちません。離職率が多い病院は、短期間でも働いてくれることを期待して求人を掛けている部分もあるからです。

専門職だからこそ、自分の看護観や理念が就業を困難にする場合もあるでしょう。その時に、転職が頭をよぎると思います。

転職は、個人ではどうしようもない隠れ求人条件などもあります。また、基本的には不採用の際には、そのことは公開されません。決して何か自分が足りないことがあったり、悪いことがあるのかと残念がる必要はまったくないのではないかと感じます。

転職活動の際は、どこまで妥協できるかも必要になってくるのかもしれませんが、諦めずにトライして見てください。あなたの力を必要としている病院は、必ずあるはずですから。


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