日本人の感覚だと、ドイツの自転車の値段に驚きませんか?
今まで私は日本で自転車を1.5万円以上で購入したことはありません。たいていが、1万円以下でした。
しかし、ここドイツでの新品自転車の相場は、安いものでも軽く4、5万円以上してしまうことに驚きました。
そこでここベルリンでは、中古自転車の購入が結構一般的に行われているのです。
先日、中古自転車のフリーマーケットイベントのBFMに行ってきました。
このフリーマーケットがとても良かったので、情報共有の意味合いを含めて今回は書き綴って行きたいと思います。
ドイツで自転車購入を検討している方は、是非とも一読してみてみてください。
BFM:Berliner Fahrradmarktとは
簡単に言うと、「中古自転車のフリーマーケット」です。
中古自転車のディーラーや個人売買、若手のメンテナンスチーム、また軽食販売など、いろいろなスタッフがフリーマーケットを運営しています。
販売中古自転車に関しては、「盗品」がありません。
ベルリン警察と協力して開催されているからです。
また、購入時に購入契約書を作成してくれるので、非常に安心と言えます。
修理メンテナンスもしてくれるので、自分の自転車を持ち込んで、修理を依頼したり相談することも可能です。
一般的な話として、街中の市場の出店、他のフリーマーケットや個人売買などでは、結構不良品や盗品が出品されることがあり、あとから結構トラブルになるケースが多いため、それに関しては修理メンテナンスチームが滞在していたり、盗品出品なし(購入契約書あり)は、非常に有難いと言えるのではないでしょうか。
BFMイベント会場の場所
・モアベット:Fahrradmarkt NEU – BFM
Siemensstraße 27 10551 Berlin
+49 (0176) 70277599
※毎月第一日曜日
・クロイツベルク:Fahrradmarkt Kreuzberg Kreuzmarkt – BFM
Köpenicker Straße 11 10997 Berlin
+49 (0176) 70277599
※毎月第一土曜日
・ベルナウアーシュトラーゼ47:Fahrradmarkt NEU – BFM
Bernauer Straße 47 13355 Berlin
+49 (0176) 70277599
※新しい会場
現在、3つの会場で定期的に開催されています。
私たちの体験
新しいベルナウアーシュトラーゼの会場に行ってきました。
10時から開始とのことでしたが、昼過ぎに到着となんともゆっくりな会場入りとなってしまいました。
会場へはUバーンで向かったのですが、駅から徒歩で数分であり、非常に交通の便がよい場所でした。そして会場に近づくにつれて、中古自転車を持っている人が多く見られるようになり、すでに良い中古自転車はなくなってしまっているのではと心配になってしまったほどでした。
それほど、来場者が来ていました。
入口で受付の人がいて、来場者のチェックをしていました。入場チケットなどは必要なく、また入場料もありません。
しかし、来場者ノートに、「氏名・住所・電話番号」を記載することになっていました。
私は、子供と二人でしたが、私の記載のみで大丈夫と説明を受けました。
来場したら、びっくりするほどの中古自転車が展示されていました。
出展者毎にエリア分けしているようで、気になった自転車があったら、そのエリアのスタッフに声を掛けるようなシステムのようでした。
有難いことに、全ての展示中古自転車には、値札がついていたので、非常に見やすいと思いました。
自転車の種類は、ほとんど全てのタイプがあるのではないかと思います。ロードレーサータイプ・マウンテンバイク・シティバイクなどなど。
価格は、50~1300ユーロほどで、130~300ユーロの価格帯が一番多いのではないでしょうか。自転車屋さんで新品が、600~800ユーロと考えると非常にリーズナブルと言えると感じました。
そして、個人的には、本当にホッとしました。何とか手が出せそうと…。
自転車の質に関しては、ピンキリのように感じました。価格がやすいけど、パーツはあまり錆びていない物もあれば、グリップなどのゴムがかなり破けていたり、チェーンが錆びついているように見えるものまで、さまざまでした。
しかし、必要に応じてパーツを交換したり、乗れればよいという程度の修理になるのであればやはりリーズナブルと言えると思います。
基本的には、全ての自転車を会場の外の道を試乗できます。スタッフに声をかければ、自転車を試乗させてくれます。その際に、気になった部分があったら適宜スタッフと相談することもできます。
ロードレーサータイプはやはり憧れてしましますよね。
新品は、間違いなく1200ユーロを軽く超えるので、手が出る価格帯で展示されるとやはりわくわくしてしまいます。
結構来場者の方々も、ロードレーサータイプを触ったり、試乗したりしている方が多かったように思えました。
会場を一通り周り、気になった中古自転車を再度見直しに回りました。
私の中古自転車の希望は…
・価格
・チェーンなどのメインのパーツの劣化程度
・タイヤの状態
・泥除けがついている
・前後のライトが使用できる状態
ロードレーサータイプは本当に心が動かされてしまいましたが、今回はパス。
なぜなら、展示されている物は、ややフレームが私の身長に合わないように感じたことと、タイヤが細すぎるためでした。
タイヤが細すぎるため、子供と一緒に走る少しラフな自転車道では、耐久性に心配になってしまうのです。
パパの自転車を探したいと娘の熱熱なアピールがあり、娘と一緒に自転車を見て周り、結果的に一台の自転車に絞りました。
そこは、なんと親日家のスタッフがいたんです。娘と日本語で話しながら会場を歩いていたら、日本語で話しかけられたんです。
いろいろと話を聞いたら、兄弟が日本にいるようで、去年日本に行ってきたと写真などを見せてくれたんです。
とても親切な方だったんです。
そして、娘と一緒に気になった中古自転車が展示されていたのも、そのスタッフがいるエリアだったんです。
実際に試乗させて頂き、乗り心地は非常によい印象を受けました。
シティーバイクで、タイヤもしっかりしており、チェーンなどもとくに目立った錆びもありませんでした。
そのため、娘の一目ぼれと試乗感覚とスタッフへの安心感から、その中古自転車を購入することにしました。
このイベントで安心できるのは、購入契約書を作成してくれることです。つまり、盗品ではないという証明ができるということです。
購入契約書に自分のサインをして、お金を支払い、中古自転車を購入するという流れでした。
無事に、購入出来て良かったです。
ベルリンは、盗難が非常に多いため、自転車の鍵はしっかりしたものが必須となります。
私たちは、会場を後にして、その足で自転車屋さんに行き、自転車の鍵を購入してから帰宅しました。
最後に
ドイツでは、非常にサイクリングを楽しむ人が多いです。
新品を購入すれば、当然長く乗れるし、購入後サービスを含めて安心できますし、何よりテンションがあがります。
しかし、予算的な問題や1~3年間位の短期滞在の方なら、中古自転車を検討してみるのは大いに ”あり” だと思います。
非常にリーズナブルであり、また質の高いものや、アンティークぽい自転車にも出会えます。
そして、手がなかなか出ずらいマウンテンバイクタイプやロードレーサータイプも検討できるはずです。
中古自転車の購入に関しては、後からトラブルに見舞われる方もいると聞きます。特に盗難車は厄介この上ないです。
この中古自転車フリーマーケットのBFMのように、警察と連携したり、購入契約書の発行、そしてしっかり乗れる状態にしてくれるイベントもあるので、一度は実際に見て行ってはどうでしょうか?
街の自転車屋さんに行った後なら、さらにわくわくしてしまいますよ。
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