コロナ休校解除で、分散登校開始!!~ドイツの分散登校の様子と感じること~

ドイツ 学校再開 分散登校ドイツ移住

とうとうドイツでは、学校登校が再開しました。分散登校という形を取る学校が多いと思います。

子供の学校も分散登校という形になり、週一日登校からスタートとなりました。

子供にとっては、楽しみな半面、久しぶりの学校は不安もあると思います。

実際、私の娘もあまり表立った表現はしませんでしたが、緊張していた様子でしたし、終わった後の感想も曖昧な部分も多かった印象を受けました。

そこで、今回は分散登校の内容と、親としての感想について書き綴って行きたいと思います。
※地域や学校によって内容が異なりますので、あくまでも一例としての内容となります。

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週一日・分散登校の割り当て

学生同士の接触を極力さけるように、学年やクラス毎に1週間の割り振りが行われました。

クラス内でも、2つのグループ分け、さらにソーシャルディスタンスを確保された様子です。

例えば、25名のクラスだと…

Aグループ:13名
Bグループ:12名

娘の学校では、月・金が割り振られており、Aグループが月曜日登校、Bグループが金曜日登校という感じになりました。

グループ割は、基本的には担任の方で行われたのですが、事前に月・金のどちらが良いかのアンケート調査が行われて、グループが決められました。

それ以外の4日間 / 週 は、今まで同様に自宅学習課題を行っていくことになります。

内容も今まで同様に、月曜日の朝に送られてくることになっています。

ドイツの自宅学習課題についての参考記事:
https://rino-papa.com/kids-homestudytasks-coronaregulation/
※現在は、英語のZoomレッスンは教師の対面授業開始に伴い、中止されています。

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分散登校での授業内容

1限目.ドイツ語
2限目.英語
3限目.英語
4限目.一般教養
5限目.算数
6限目.算数

基本的には、必須科目のドイツ語・英語・算数となっています。
※体育と美術、音楽に宗教等は、これまで通り自宅学習で行うことになっています。

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週一日登校と通常登校時との違い

・授業は今まで使っていた教室ではない

・階段や廊下などの共有スペースは、行動制限がある

・朝の集合場所が決まっている

・親が学校で使用する資料を事前に用意する

・授業は今まで使っていた教室ではない

授業クラスは、今まで使っていた教室ではないようです。教室間が近いと、移動時に学生同士がソーシャルディスタンスを保てなくなるからのようです。

娘の場合は、理科室で授業を行っているとのことです。

・階段や廊下などの共有スペースの行動制限

テープや矢印などで、一方通行しか移動できないようになっているそうです。また、学生食堂は使用できないようになっていたそうです。

そのため、親には軽食を持たせるように指示が出ています。

・朝の集合場所が決まっている

今までは、全校生徒が校舎の入口前に集合していて、校舎が空いたら、一斉に入っていくという感じでした。しかし、週一日登校の時は、それぞれの学年・グループ毎に集合場所が決められています。

結構離れて配置されているようで、一つのグループは校庭の角一角に、もう一つのグループは体育館の前、もう一つのグループは校舎の前など…。

毎朝、教師達が誘導して、順番に校舎に入れていくようです。

・親が学校で使用する資料を事前に用意する

授業スケジュールや授業で使う資料は、学校のサーバーにアップロードされるので、それを事前にプリントアウトして、授業に持っていくようになっています。

学校で印刷物を用意してくれるべきなのはないかと、ちょっと考えてしまいますが、教師の負担も大きいのか、教師同士もソーシャルディスタンスを保つために出勤人数の制限があるのか、いろいろと推測はできますが、こればかりはしょうがないのかもしれません。

しかし、月曜日に資料アップされるから、月曜日登校グループの親は、かなり大変に思えます。

登校時の持ち物 

・マスク
・新・最終週の予定表と重要事項
・提出を希望する資料
・週間のスケジュールに必要な教科書(テキスト)
・コピーブック(ノート?)または筆記用具
・筆箱
・コンパスと三角定規
・軽食と飲み物
・小さなタオル・石鹸(ソープディスペンサー)

アルコールジェルなどの消毒薬を持ってきている学生も多くいたようです。

石鹸製剤での手指消毒とアルコール製剤での手指消毒では、意味合いが少し違うので、上手く使い分けられていることを祈りたいです。

手指衛生に関しての記事:
https://rino-papa.com/handwashing/

学校の衛生対応

・毎日清掃
・保護者の校舎内立ち入り禁止

業者による毎日清掃が入るようです。

そして、保護者を含む介助者の校舎への入場が禁止されています。突然の欠席連絡などもメールや電話でのみとなるそうです。

以前、一緒に登校中のバス内で体調不良を起こして、事務室へ説明して欠席をさせたことがあったのですが、今は同じ状況が起きて学校に着いても、事務室へ説明にいけなくなったということになります。

再開にともない感じたこと

JBpressによると、学校再開に伴い生徒の自殺が急増しているというニュースが掲載されていました。理由は、自宅学習における親や教師からのストレスが関係しているようです。課題提出や進行状態の追い込みや、自宅学習が上手くできずに授業が取り残されてしまう不安やストレスが大きいようで、それは実際多くの親も生徒自身も実感していることのように感じます。

私達も今までZOOM授業もあったけど、分からないことがあったら、取り残されてしまう場合があったようです。また、自宅学習ではなかなか分からないことを質問することができず、返答も来なかったり、ほしい返答でないことも多々あり、なかなか進まないことも多い印象があります。さらに、自宅学習が進まずに遅れていたり、課題が理解できない生徒へ確認してサポートをするということが行われづらく、生徒が取り残されてしまうケースも多い印象を受けています。

自宅学習を進めていける学生や親もいれば、当然そうでない生徒と親もいます。学校再開に伴い、この影響からストレスがさらに強くなる可能性は、やはり高いのかもしれません。

ドイツの小学校では、副担任のような授業中の学習サポートをしてくれるスタッフがいてくれています。自宅学習の時は、そのようなサポートをしてくれるスタッフはいませんが、週一日登校の場合でも、学習サポートのスタッフが入っていてくれたそうです。やはり見えない生徒を教育している教師も、質問しても上手く伝わらない生徒自身にとっても、対面の教室で実際に授業を受けるというのは自宅学習とは全然違ったようです。

子供同士の交流が取れたのは、非常に大きかったと思います。自宅学習や自粛生活中では、一人で頑張らなくてはいけなかったし、なかなかタイムスケジュールも取りづらかったので、学校で共同生活を行えたのは、とてもよかったように感じます。

ドイツに来て、まもなくコロナ自粛生活突入となってしまったので、近所に友達も出来ていないので、今までずっと友達との交流が取れなったのです。

しかし、この自粛期間があったことによって、せっかく友達が出来始めていた兆しが薄くなってしまったように感じます。

実際に、休み時間など友達と遊んだのかと尋ねたら、一人でいたと話していました。また、昼休みにサッカーをクラスの子達としたようですが、キーパーをやってと言われて結構強いシュートも受けたとのこと。意図的にということはないとは思うけど、あまり仲の良い友達ではない子に、さらに女の子にキーパーをさせるというのは、少し頭を悩ませてしまいましたが、週一とはいえ、同世代と過ごす時間は子供にとって非常に大切なことなので、再び少しずつ良い関係つくりが進んでいければ願うばかりです。

まだまだ始まったばかりの週一日登校なので、ひとくくりに良し悪しを判断せず、今出来ることや経験できることも大切なことであることを忘れずに、子供と過ごしていこうと思います。

今だからこそ、一緒に遊んだり、過ごすことができるので、勉強・勉強とならないようにすることも親の役割なのかもしれませんね。

最後に

週一分散登校がはじまりました。生徒はもちろんですが、教師も親もかなり不慣れな状態で今の自宅学習環境のサポートをしています。メリット・デメリットもあると思いますが、子供にとって学校に登校するというのは必要不可欠のように感じています。

子供の成長に非常に大きく関与されると言われるのは、「生活・教育環境」と言われています。どのような場所で、どのような学友と過ごすかが非常に影響されると言われているので、自宅学習一択から、週一日登校+自宅学習に変わってくれたことをどう捉えるかが今後の課題かもしれません。

まだまだ子供も、そして親自身も大変な時期ですが、一緒に少しずつ頑張っていきましょう。

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