片道チケットは、2時間有効なのは知っていると思いますが、往復は使えないことを知っていますか?
そして、乗り入れの打刻のみで、降りる時や乗り換えもほとんど自由ですが、どのように違反者をチェックをいると思いますか?
そう、今回バスの乗車中にチケットの検札官に声を掛けられて、チケットチェックをされました。
頻度は少ないですが、必ずどこかで出会う検札官のチェックについて書き綴って行きたいと思います。
公共交通機関のチケットの使い方と検札官
ドイツの交通機関は、電車(Sバーン)・地下鉄(Uバーン)・バス・トラム(路面電車)です。
ベルリンでは、BVG(ベルリン市交通局)が管轄していて、共通チケットとなっています。つまり、一つのチケットですべての交通機関が使えるということです。
チケット販売機でチケットを購入して、そのあとに近くの打刻機で打刻します。その後、目的の交通機関に取り入れるという形になります。
駅から出る際も、日本のような改札がないので、そのまま駅の出口から出れるのです。
また乗り換えの時も、再度の打刻は必要ありません。
つまり、最初だけ打刻が必要になるということです。
これは、バスでも、トラムでも同様です。
片道チケットや回数券などは、2時間しか使用できなく、また往復でも使用できないのを、どのようにBVGは管理しているのかと疑問に思いませんか?
そう、この管理には、検札官が抜き打ちチェックをすることによって管理されているというわけです。
ドイツの公共交通機関のもう少し詳しい使い方などは、こちらの記事を見てみてください。
検札官について
・私服
・携帯のような端末を持っている
・BVGのIDを首から掛けている
・乗車席に普通に座っている
・突然話しかけてくる
今回は、2階建てバスの2階部で出会いました。
階段を上がっていった所に座っていたようです。恐らく、どこから誰が乗って来たかを把握しやすいためなのかもしれません。
結構空いている状態であり、私を含めて、10名弱といったとこでしょうか。
バスが発車してから、5分位してから、声を掛けられました。
私の場合は、結構フレンドリーな方でした。無表情であからさまにチェックをしに来られたら、ちょっと驚いて萎縮してしまったかもしれません。
何せ、ドイツ語で話しかけられ、体格も大きいし、隣に座って突然話しかけられるのだから。
「えっ、何か間違ったの???」と違反行為を疑われているの?ってなってしまうからです。
でも、今回の方は、終始笑顔で柔らかい口調だったので、なんとかつたない英語で返答できました。
他の方の話やブログだと、ペアでチェックしている場合も多いとのことでしたが、今回は一人だったようです。
なんで話しかけてくるのだろうと、観察すると、首から「BVG」のIDを掛けていたので、抜き打ちチェックだということがわかりました。
検札管に確認されたこと
・どこから乗って来たのか?
・どこのバス停で降りるのか?
・そのあと、乗り換えをするのか?
・最終目的地はどこか?
・持っているチケットをみせて?
端末を持って、突然声を掛けられて、隣の席に座り始めました。
ドイツ語であったため、申し訳ないけど、ドイツ語がわかりませんと伝えると、英語はわかりますかと尋ねられました。
なんとか話せると伝えると、英語で会話し始めました。
どこから乗って来て、どこに向かっているのか?など。
英語力の私は、なぜこの人は、こんなことを聞いてくるのかわかりませんでしたが、道を聞いているのか不思議に思ってしまいました。そして、首から「BVG」のIDが見えたので、この人が検札官なんだろうと理解することができました。
乗ってきた場所や目的地の場所のドイツ語の発音がわからないため、Google Mapで、経路を見せながら、返答させて頂きました。
そして、乗り換え場所や最終目的場所(駅名)もGoogle Mapを見せて、理解してもらいました。
終始、端末で場所などを入力していたようです。
何を確認したりしたのかは不明ですが、恐らくチケットの時間と区画、そして向かっている方向性などを確認していたのではないかと思います。
以前、ドイツ人の人に聞いたら、片道チケットで往復が使えないというのは、その方法に向かっているのも往復とみられてしまうと説明してくれたのを思い出したからです。
確認の最後に、持っているチケットを見せてほしいとのことだったので、片道チケットを見せました。
チケット下の数字を端末に入力して、「OKです」とのことでした。「良い一日を」を笑顔で去っていきました。
私の感想
今回、初めて検札官に出会いました。あまり出会う可能性は少ないと言われていて、1.2カ月に一回程度ではないかと言われているようですが、突然会うので、本当にビックリしてしまいます。(特に悪いことはしていないのですが…)
オーストラリアでも、このように抜き打ちチェックが行われるのですが、その時は乗車時間が有効内であるかだけなので、チケットを見せるだけで良かったのですが、ドイツは「往復ができない」というルールがあるため、一つ一つ説明をしなくてはいけないようです。
しかし、今回出会った検札官はフレンドリーな方だったので、良かったです。
特に、毎回チェックでも構わないし、いつ来ていただいても良いのですが、お願いだから、いかつい顔や強い口調でこないでと祈るしかありません。
(バスの運転手は無表情で声を掛けても、とても冷徹に感じる方が多いので…涙)
最後に…
検札官に出会う頻度は、非常に少ないと思います。
しかし、もしチケットを持っていても打刻していなかったり、うっかり2時間を過ぎていたりしていたら、問答無用で違反となり、罰金対象になるので、気を付けてください。
初めて検札官に会っても、打刻して2時間以内で、往復には使っていないことを説明すれば大丈夫だので、自分のできる範囲で返答してみてください。
もし、英語力も自信がなければ、私がつかったようにGoole Mapでも理解してくれたので、活用してみるのも良いかもしれません。
バス内でWiFiが使えることは少ないので、自分のスマホは現地SIMやWiFiルーターを使って、インターネットに繋げられるようにしておくと良いです。
頻度は少ないですが、必ず出会う可能性のある検札官についてのイメージが少しでも伝わり、出会った時もどぎまぎしないように、この記事が役立つ事を祈っています。
その後、Uバーンでもお会いしたので、その時の記事はこちらから…。
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