私はあまりドライアイに苦しんでこなかったですが、最近目の疲れや重みを感じることがあります。特に、乾燥時期や乾燥地帯にいる時に頻度が増えることに気が付きました。
そこで、疲れ目、ドライアイと乾燥について情報共有して行きたいと思います。
目のうるおい
涙のpH: 6.5-7.5
涙の三層
油層:蒸発防止
水層:栄養供給と異物除去
ムチン層:涙を均一に広げ、定着させる
外側からこの三層で角膜を守り、それぞれが大切な役割を果たします。
このバランスが崩れたり、不安定になると眼の表面が乾燥し始めます。
涙の3つの分泌腺
油層:マイボーム腺
水層:涙腺
ムチン層:結膜・角膜細胞
眼の乾燥を予防する涙の油層は、マイボーム腺から分泌されます。このマイボーム腺の約80%がまつ毛の生え際にあると言われています。そのため、眼の外から近く、何らかの原因で目詰まりを起こしたり、眼をこすって傷つけたり、細菌感染を起こすと、ドライアイの症状出現に繋がったり、症状悪化に繋がり易いと言えます。
涙の3種類の分泌形
基礎分泌:眼の保護と栄養補給
情動性分泌:感情での分泌(喜怒哀楽)
刺激性分泌:物理的な刺激による分泌(異物など)
基本的には、基礎分泌は最適量がコントロールされており、起きている時は絶えず分泌されているのですが、寝ている時ほとんど分泌されていません。
情動性と刺激性分泌は分泌量が多いため、涙がこぼれ落ちる場合が多いです。
つまり、眼の乾燥予防には、基礎分泌の状態が大切であることがわかります。
ドライアイについて
ドライアイとは
主な原因である涙液層の不安定は、角膜表面に涙がとどまれない場合と涙の分泌量自体が少ない場合があります。大体の原因は、前者の涙を眼にとどめづらいことが原因と言われています。
どのくらいの人がいるの?
ドライアイの症状を持つ人は年々増えてきていると言われています。
調査機関によって、まちまちではありますが、2000万人以上はいると言われています。
その多くは、オフィスワーカーと言われており、全体の60%を占めます。
加齢も大きく影響し、40歳以上はおよそ17%、つまり5、6人に一人はドライアイと言われています。
また男女比もあり、女性の方が多く、5人に1人はドライアイであるとも言われています。
ドライアイの主な10症状
まばたきが少なくなっていたり、エアコンなどで乾燥環境の中にいると、眼の涙が乾燥して、ドライアイの症状を悪化させます。そのため、環境を整える事も非常に大切な要因です。
乾燥との関係
乾燥していると、水は蒸発します。これは涙も同じです。乾燥環境では、涙が蒸発し、涙の量がすくなることは誰でも安易に想像できることだと思います。
では、そのどのような環境が眼の乾燥を招くのでしょうか?
エアコン
エアコンの送風は、湿度を下げてしまいます。寒い冬は、外でも乾燥しており、室内でも乾燥してしまいます。これは、暖房・冷房関係なく、エアコンの送風は乾燥環境を作ってしまいます。
パソコン
眼を酷使する作業と言われているVDT(Visual Display Terminals)の一つです。これは、ディスプレイを見ながら行う作業のことです。ここには、スマホも含まれます。
眼を酷使するため、ストレス状態から涙の分泌量が減少し、さらにまばたきの回数も少なるため、ドライアイになりやすいのです。通常は、20‐30回/分のまばたきが、5~8回/分ほどになってしまうのです。
そのため、涙のとどまっている量が減少したり、角膜が乾燥で傷ついてしまうためにドライアイとの関係はとても深いのです。
私の体験
私の場合は、夏はそれほど目薬が必要ないのですが、冬になると非常に目薬のお世話になる頻度が多いです。あまり乾燥を実感しないのですが、眼が重い、疲れる、乾燥する、そして恐らく疲れから眠くなることが実感としてあります。恐らく、ドライアイに近い症状だと思っています。
よく、ドライアイの簡易チェック方法で、10秒間眼を開いてられるかというものがありますが、これは問題なしです。しかし、症状がとても似ていることと、パソコン作業も多く、エアコン下にいることを考えると、ドライアイと考えて対策・予防をするにこしたことはないと思っています。
現在行っているのは、エアコンの常時付けは避けることと、時折窓を換気すること、そして目薬はこまめに行うことにしています。
また、パソコンやスマホ作業中でも、まばたきをするように意識し、休憩もこまめに取るようしています。
結果として、だいぶ楽になっている実感はあります。
ホットタオルも良いとの情報もあるので、これから取り入れたいとも思っています。
ドライアイは生活習慣病の一つとも言われているし、完治しない慢性疾患とも言われていますので、どのようにお付き合いしていくかを考えなくてはいけません。
症状が重い方や気になる方は、まずは一度眼科へ相談をすることをおすすめします。自分がわかっていないことも多いしい、症状が楽になることが生活の質を間違いなくあげるからです。
眼を労わりつつ、素敵な一日を過ごしていきましょう。
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