シャンプー vs 湯シャン ~効果と実際の感想~

洗髪健康

湯シャンとは、シャンプーを使用しないでシャワーなどの“お湯”のみで髪を洗うことです。若者から有名人、海外のセレブの方々も実践しているそうです。そう、結構流行っているんですよ。ネット検索をすると、たくさんヒットしますしね。

私が、今取り組んでいる“湯シャン”について、実際に実践してみた感想も含めて、皆さんとシェアしたいと思います。

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何がそんなに魅力的なの?

健康面では・・・

必要な皮脂を残すことによって抜け毛や地肌の乾燥などにいい効果があるそうです。シャンプーで洗うことによって、爽快感は得られるのですが、必要以上に皮脂を洗い流してしまっているからです。

皮脂は、適度に頭皮や髪のうるおいを与え、乾燥やダメージから守っている役割をしています。そのため洗い流されたらまた分泌されます。しかし、シャンプーなどでがっつり洗い流されてしまうと、乾燥気味となり、頭皮の角質が剥がれ落ちてフケが多くなってしまうことがあります。また逆に、洗い流され続けていると頭皮の分泌が過剰になることがあり、髪がベトついてしまうことがあります。

そのため、湯シャンは必要な油(皮脂)を残すことができるので、頭皮や髪のダメージを最小限に抑えることができるので、抜け毛や地肌の乾燥・フケなどで悩んでいる方にもおすすめな洗髪方法なのです。

経済面では・・・

シャンプー・リンス・トリートメントなどが必要ないので、家計にとっても良いそうです。しかし、その分のシャワー(湯量)が使われます。

3分以上 髪を洗い流してくださいと言われている湯シャンですが、水道局の職員の方の話では、約36L(3分間)/日もの水を使っている計算になるそうです。

月計算したら、約1080Lですね。これを水道料金として考えたら、その他の使用水道水量にもよりますが、202~213円程度/月(湯シャンのみ)※1 ではないでしょうか。つまり、シャンプー・リンス・トリートメントなどを使用するよりも、経済的と言えると思います。

※1) 1000L=1㎥ 東京都水道料金:呼び径13~25㎜ 従量料金 31~100㎥ での概算。

環境面では・・・

洗髪シャンプーなどは、地域の下水処理方法にもよって汚染度は異なりますが、水質汚染の原因となってしまいます。

地球上で私達が使用できる水は、たったの0.01%と言われています。シャンプー(一回分:約4.5ml)を使用した場合、魚が住める位の水質に戻すのに、なんと201リットル※1 もの水が必要になるそうです。

一人ひとりは微々たるものと考えている方もいると思いますが、集合体で生活する私達は想像もできないほどの水質汚染の原因となってしまっているのかもしれません。

 

つまり、一人ひとりが意識して生活スタイルを変えられれば、結果としてこの限られた水を私たちはもちろんのこと、大切な我が子たちもにも残してあげられるのではないでしょうか。

もちろん、湯シャンではシャンプーなどを使用しないので、水質汚染には加担しないかもしれませんが、シャワーの出しっぱなしや必要以上のお湯を使ってしまっては、元も子もないので、環境への意識をして湯シャンライフをしているあなたは、最高です♪

※1) こども環境白書2009より

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どうやって湯シャンをやるの?

ポイントは5つ

①シャワーの前に、“くし”で髪を梳かす。
②頭皮や髪を温める。
③シャワーの温度は38度程度に設定する。
④指の腹で優しく地肌をマッサージするイメージで洗う。
⑤しっかり乾かす。

①櫛で髪を梳かす。

目的としては、埃や皮脂がかなり取れることと髪のほつれが取れるので、湯シャンした時の効果が良くなるためです。湯シャンについて書かれている多くのブログやサイトでも、“この事前の櫛梳き”は非常に大事とされています。

櫛は、プラスチックのものも悪くはないのですが、髪はとても繊細なので、ベストは獣櫛と言われています。

※いろいろ試して、ご自分に合うものを探してみてください。

②頭皮を温める。

頭皮を温めることによって、血行を良くすることができるのと、汗腺を開き汚れが取り易くなるからです。

方法としては、湯船にしっかり浸かったり、適宜交換しながら温かいタオルで頭全体を覆ったりなどです。少し汗をかいてきたかなって感じるくらいが目安ですかね。

私はこの時間に、子供とバスルームで遊んだり、話をしたりして時間を過ごしています。一人の時は、読書などや、ただぼーっとしていたりして、リラックスをしたりしています。

③シャワーの温度は38度程度に設定する。

一般に40度以上だと、シャンプーと同等の洗浄力と言われています。この洗浄力では強すぎるため湯シャンを行うので、ここまでの温度は必要ありません。

シャンプーの水圧とマッサージをするかのような洗浄が大切なので、36~38度ほどにするのが良いと言われています。しかし、季節やその方の頭皮脂の程度、整髪剤の有無などによって適した温度は変わると思います。

私の場合は、その時の状況に合わせて38~41度の間で合わせています。洗浄中や翌朝の状態で、シャワーの温度を微調整しています。

整髪剤を使っていたので、気になって38度設定で朝・晩と二回湯シャンを行っていた時期があったのですが、洗い過ぎにより痒みやフケが出てきたことがありました。つまり、湯シャンでも皮脂を落としすぎることがあることがわかりました。

④指の腹で優しく地肌をマッサージするイメージで洗う。

よく強くこすりつけて頭皮から皮脂を絞り出すように洗ったり、爪を立てて刺激をしながら洗う方がいるようですが、その必要はありません。頭皮は血流が豊富な上に、とても傷つきやすいので、そのように洗うと頭皮を傷つけてしまったり、生え始めている髪毛や細い髪を抜き取ってしまいます。

コツは、シャワーの水圧が有効的なので、シャワーノズルを非常に頭皮に近い所に持ってシャワーを当てます。そして、もう一つの手で根本から毛先に手櫛をするように梳いていきます。

時折、美容室で行ってもらっていると思いますが、指で髪を挟んだり支えたりして手の中にシャワーのお湯をため込むように洗ったりもします。あくまでイメージですが、私はこの時に髪の根本を回すようにして根本付近の余計な頭脂質を落とすように動かしています。

時間的には大体3~5分程度が目安だと思います。心配で時間をかけて洗えばよいというわけではありません。長時間の洗髪は余計な頭皮脂を落としすぎてしまいます。

⑤しっかり乾かす。

長時間のドライヤー使用は、髪の乾燥しすぎてキューティクルを破壊したり、抜け毛の原因になってしまったります。さらに頭皮の強い乾燥状態は、フケや痒みの原因になってしまうかもしれません。

しかし、逆に自然乾燥などの様にウエットすぎる状態をそのままにしておくのも好ましくないのです。頭皮と髪はとても繊細なんですよね。

そこで重要なのは、ドライヤーの前の“タオルドライ”です。ここでのコツは、押え拭きで可能な限り水分を拭き取るということです。

ガシガシとタオルでこすりながら拭き取ってしまうと、水分を吸って非常に繊細になっている髪のキューティクルを傷つけて壊してしまう恐れがあります。

タオルドライが終わったら、出来るだけ距離を取りつつドライヤーをかけていきます。根本から先端に向かってドライヤーをかけていくのですが、完全に髪が乾くまで行う必要はありません。毛先が少し湿ってるくらいが目安かと思います。

しかし、頭皮はカサカサになるほどは必要ないですが、水気が取れる取れていると感じるくらいしっかり乾かしてください。

ウエット状態は細菌の絶好の生活環境ですので、炎症を起こしたり、痒みの原因にもなりますので、気をつけてください。

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私の湯シャンの体験・感想は・・・

文章で書くといろいろと書きましたが、実際やってみると全然難しくないです。一番の問題は、感覚の調整かもしれません。本当に汚れが落ちているのかな?においは大丈夫かな?…などなど。

なぜなら、必要な皮脂を残すので、洗い終わった手が少し皮脂がついているし、シャンプー・リンスなどを使用した時の爽快感はあまりないからです。これは慣れるまで少し辛抱かもしれません。

現在、湯シャン3か月目になります。個人的な感想としては…。

・劇的に整髪剤の使用量が減りました。つまり、少量で以前の様なヘアスタイルをキープできるようになりました。これには本当にびっくりです。また、整髪剤を使用していても湯シャンは有効なのだと思っています。

・フケが劇的に減りました。整髪剤を結構使用していたこともあり、以前はシャンプーで結構洗い流していました。そうしないと、ベトつきが取れなかったからです。しかし、湯シャンに変更してから、フケを見ることがなくなりました。また、始めた1.2週間は時折痒みがありましたが、それも現在ほとんどありません。

・においについても気になっていません。家族に(特に娘)に確認しても、ほとんど気にならないとのことでした。しかし、三交代の日・夜勤の後はさすがに自分でもやばいかなって思うことがありますが、41度くらいの温度にして、少し念入りに洗った後はにおいも消えてくれています。

結果、現時点では湯シャンは非常に私的には気に入っていますので、このまま続けていく予定です。

試してみる価値は大あり

少しでもこの記事を読んで気になって頂けたら、まずは1か月間トライしてみてはいかがですか?

人によっては、1~2週間は痒みや皮脂が多くなったりと頭皮や髪の状態が変化しやすく、個人差は非常にあると思いますが、1か月ほどで少しずつなじみ始めてくると思います。

数ヶ月から半年でなじむという方もいるそうですが、私は2週間過ぎから、頭皮や皮脂の状態が少しずつ落ち着き始めて、一か月過ぎてからさらに落ち着き始めてきました。

突然シャンプーをやめて湯シャンに切り替えると、汚れが落ちきれなかったり、皮脂の分泌が安定せずに、かゆくなったり、においがきつくなるので、週2.3回から始めることを推奨しているサイトなどが多かったのですが、私は完全に湯シャンのみに切り替えました。

しかしその代わりに、湯温度をやや高めの41度にして、やや長めの5~7分ほどから始めました。これを痒みやフケの有無、皮脂の残り具合を見ながら、徐々に湯シャンの時間を短くしていくようにしました。

私の場合、シャンプーの爽快感の誘惑や継続していく気持ちを維持することが揺らぎそうになると思ったので、このような方法で始めることにしました。結果、現在まで継続することができています。

みなさんも自然な髪質を体験してみませんか?

 

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