コロナ自粛で、「なんかやる気がしない」や「身体が重い」などいろいろと感じている方は多いのではないでしょうか?
世界各地で大なり小なりのホームステイ要請なり法的に強制的な対応が行われており、またその期間も長く続いています。
人によってはホームステイでも、楽しく過ごされている方もいると思いますが、生活スタイルの変化はやはり精神的に大きな影響を与えてしまいます。
私も自分でもビックリしてしまうほど精神的に辛い経験をしたので、少し書き綴って行きたいと思います。
自分で家にいるのと自宅自粛強制の違い
生活スタイルの変化は、精神的に何らかの変化を与えることはよく知られていますが、強制的に生活の変化を強いられたり、長期的な強制での生活変化は精神に非常に大きな影響を与えてしまいます。
一つの例として、監禁事件や刑務所内での監禁がイメージしやすいかもしれません。
これは加害者や刑務所といったどうしようもない外的な影響での生活変化ですが、現在のコロナ社会において、コロナに感染した人が社会的外敵のように見られてしまう昨今においては、同様に社会からの大きな外的な影響下での生活変化が余儀なくされると捉えられるのではないでしょうか。
精神な変化
どのような精神的な影響が起きるか。。。
「興奮する?」「無気力になる?」
実際に刑務所内では、環境によって様々なようです。
孤独に時間が多くなると、幻覚や妄想、そして興奮状態になることがあるそうです。
また、1人になれないことで大きなストレスを抱えることもあり、過剰に反応してしまうと、無気力になったりもしてしまうそうです。
コロナうつや家庭内暴力が増えているのは、この精神的な影響によって引き起こされてしまった結果なのかもしれません。
ストレス反応の三分類
私たちはストレスにさらされると、時間経過とともに段階的に重篤な反応へ変化して行きます。もちろんストレスの大きさも大きな因子です。
一次的反応:不安・イライラ・怒りや悲しみなど
二次的反応:無気力・うつ
一次的反応:血圧上昇・筋緊張・心拍増加・末梢発汗など
二次的反応:頭痛・めまい・肩こり・腹痛・下痢など
集中力低下・飲酒や喫煙の増加・不眠や意欲減退など
ストレス関連疾患が生じてしまう可能性が高くなってしまいます。例えば、過呼吸症候群、不整脈や狭心症・心筋梗塞、消化性潰瘍、精神疾患(うつ病や適応招待などなど)です。
私の場合
日々の生活の中で、頑張ろう、頑張ろうとしていたので、本当に自分の状況が悪くなっていることに気が付くことができませんでした。
そして、たちが悪いことに、状況が悪くなっていくのが本人が気が付かないような微々たる悪化が積み重なっていくために、気が付かないうちに深刻な状況に陥ってしまうことでした。
不安感は常にあり、現時点では問題ないことでも、気持ちが急かされてしまうのです。そして、本当に大したことがないことや、子供の簡単な質問にも、イライラしてしまうことが多くありました。
身体的には、時々突発的な動悸が起ったり、めまいで立てなくなったり、そして鎮痛薬が必要なことがある程の頭痛が起きたりもしていました。
行動変化としては、外出が非常に気持ちが重くなったり、一番気になったのが、不眠でした。寝付けない、深夜に目が覚める、そしてその後なかなか寝れないなんてことが頻繁にありました。もちろん、集中力の低下もあるので、何かしていてもぼーっとしてしまうこともしばしば。。。
現在外国在住に加えて、長期のロックダウンで、話せる友達もできず、買い物以外で他の人に接する機会がまったくなく、長期の引きこもり生活で、リフレッシュする環境がまったくなかったのが、さらに良くなかったのだと思います。
性格的な問題もあり、こうした行動や状況に対して、自分の頑張りが足りないと考えたり、自分が悪いと考えてしまっていました。そのため、この悪循環は止まりませんでした。そして、自分で向けだすことが出来なかったんです。
自分が抜け出せなくなっていると、不思議に周りがいろいろなサインを出して、今の現状がいかに悪い状況であるかを知らせてくれるものです。
私の場合は、睡眠不足と断眠の増加、そして自分でも理解出ないイライラや不安の増悪が気になってしょうがなかったです。そして、極めつけは娘の声かけでした。
私は娘を怒鳴りつけたり、イライラをぶつけていたりはしていないと思っていたし、娘もそのようなことはなかったと話してくれましたが、「パパに八つ当たりをされたり、理不尽に怒られたりは、全然ないけど。。。パパのオーラが嫌だ!!!」と言ってくれたのです。
そして、「勉強も仕事も辞めて!!パパが倒れちゃうのは、本当に嫌だから!!!」と、声を掛けてくれたのです。
だからと言って、いろいろなことを辞めてしまうわけにはいかないし、家族のため、娘のためにもっと頑張らなくてはいけないと始めは考えてしまいましたが、はたしてそうなのかと考え始めたんです。
娘がパパのオーラが嫌だって感じてしまう家庭環境が、はたして私が望む姿なのか?今だけだから、この状況を抜け出すまでだから、しょうがないと言い切れるのか?、、、。
いいや、今だけはしょうがないと言って大事な娘に嫌だと思わせてしまう姿は、決して私が望む姿ではないと気が付くことができました。
改善に取り組んだこと
わかるまで調べる→一度のトライでわからないものは聞く・答えをすぐ見る
断眠で寝れない時のスマホ→スマホを触らない・昼寝
運動なし→youtubeの短時間のエクササイズ(5-10分程度)
勉強や仕事で自分でなんでも取り組まなくてはいけないとしていたことから解放され、かなり楽になりました。今までもそのように考えて行動することはありましたが、いつの間に自分で、自分がという考えに囚われていってしまっていました。
断眠はしょうがないとしても、その後の寝れないはほんとに大変でした。気分転換にスマホを開くと、時間が過ぎるのは本当に早く、あっという間に1.2時間と睡眠時間が削られ、さらにブルーライトの影響で、朝の寝起きが悪くなるのは、分かり切っていました。
これは、私の環境が許してくれた方法ですが、断眠で起きたら、娘の寝顔を見るということにしました。ついつい、微笑んでしまい、ほっと出来たのです。
おかげで、その後の寝つきも改善することができました。
そして、最後に運動です。10分間でも本当に効果を感じられました。やはり、はじめは気持ちが乗りずらいし、継続が困難でした。そこで、youtubeのエクササイズ動画をみながらおこない、ペース配分やモチベーション維持を手伝ってもらうことにしました。
基本的に、運動中でも笑顔で語りかけてくれたり、励ましてくれるコメントが多くて、最後まで何とか頑張れるようになり、継続できるようになりました。
運動の副産物としては、運動中に仕事や勉強、生活のアイデアが浮かんでくることがあったことです。運動している時の方が、思考しやすいのではと感じてしまうくらいです。酸素摂取量の増加や脳血流の増加、そして仕事や日常生活に伴うストレスからの一時的な脱却などなど、いろいろな要因はあると思いますが、運動しながらいろいろとアイデアが浮かんでくることが多いです。
結果、現在は娘からパパのオーラが嫌いを言われることはなくなり、私自身も時間に追われたり、安易にイライラすることが非常に少なるなったと凄く実感できるようになりました。
最後に…
自宅での生活は、仕事終わりや休日ではほっとすることができる空間です。しかし、自粛という社会的圧力下での長期の自宅生活は、ほっとできる環境からストレスを感じる空間に変化してしまうことが多いのではないでしょうか。
私は今回の経験を通して、自分自身が知らず知らずに自分らしくなくなってしまう怖さと、環境や社会に責任転換しても解決できないこと、そしてまずは自分自身を落ち着かせることの重要性を学ぶことができました。
今、何か上手くいかないことや睡眠状態の変化、人の嫌な部分がよく目立って見えてしまう、イライラしやすいなどなど、少しでも自分の変化に気が付けているのでしたら、少し立ち止まって自分自身を見つめ直して、ほんの少しでも良いと思うので、自分にとって良い事を始めてみてはいかがでしょうか?
きっと、近いうちに何か良い変化を実感できると思いますよ。
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