最近、毎朝娘とジョギングを始めているのですが、とても興味深い話を聞いたので、少し書き綴っていこうと思います。
ペットロスで動物病院にいた方が、そこで里親として回復されて、その子(犬)という生きがいを得て元気に暮らしている方からのお話です。
お話を聞いた内容は、ペットロス症候群・殺処分やブリーダーの事でした。
ペットロス症候群
ペットを失うことによる身体的・精神的症状が発症する症候群です。
症状
・不眠
・情緒不安定
・精神症状
錯覚・幻覚 「ペットの姿や声が聞こえる」
妄想 「もう時期帰ってくるから…」
・心身症 など
2019年に発表された全国犬猫飼育実態調査結果によると、全国推計飼育犬頭数は879万7千頭であり、12.55%の世帯が犬を飼っていることになるそうです。
ペットを飼うということは、私達の生活にとても大きな影響を与えてくれます。同調査から、子供にとっては、心豊かに育てられたり、生命の大切さを学ぶことができたとの声があがっています。
また、家族では、親子・夫婦の会話が増え、一緒に過ごす時間が増えたなど。
そして、飼育犬種によりばらつきはあると思いますが、飼育犬の平均寿命は14.85歳と言われています。
一緒に過ごす時間も多く、そしてお互いの絆も深く、影響をしあえる関係のペットは、いわば家族と同様と言っても過言ではないのです。
その家族を失ったり、亡くなったりすると、計り知れない精神的ストレスがかかるのは、みなさんも想像できると思います。
そう、ペットロス症候群とは、家族ともいえる大事なペットを失うことによるストレスによって生じる症候群なのです。
私がお会いし方は、病院に通院していて現在のペットと出会って、見事にペットロス症候群を乗り越えた方だったのです。
保健所での処分されるペット
環境省自然環境局 動物愛護管理室 統計資料(H30)
・犬殺処分頭数:7687頭
動物愛護法の改正に伴い、以前ように何でもかんでも保健所が引き取るということはできなくなり、飼い主の法的責任も明確化されるようになりましたが、依然と大量の引き取りと殺処分が行われている様子です。
売れ残りの犬の行く先
・スタッフや知人が引き取る
・譲渡会などでの里親探し
・パピーミル(業者)へ繁殖用に売却
・大学や製薬会社などへ動物実験用に引き取られる
・保健所 …など。
ペット産業として非常に拡大している日本の中では、毎月大量の犬の子供が生まれて来ています。しかし、飼育世帯率が12.64%(ペットフード協会)である日本においては、どうしても売れ残ってしまう子達が出てきてしまうのは誰もがわかりきっていることではないでしょうか。
ビジネスであるため利益を得るために、悪質なブリーダーやパピーミル(営利目的として犬などを費用を抑えて大量に繁殖させている悪質なブリーダー)が存在します。そこから生まれてくる子たちは、高確率で売れ残ってしまう可能性が高いです。なぜなら、強引な繁殖による大量出産に加え、不衛生かつ快適ではない飼育環境で、何かしらの身体的・精神的問題を抱えて市場に出るためです。
また、引き取り屋も存在します。ブリーダーからショップへ行く過程に、生まれた子犬に病気や売れ残った子犬達や、ショップでの売れ残った成犬などは、場所や世話、そして維持費がかかってします。
そのため、引き取り屋という人達が、安値で買い取り、粗雑な世話や繁殖で儲けようとする方々が出てきているのです。残念ながら、このビジネスもショップやブリーダーからの需要があるため、なかなかなくならないのが現状のようです。
売れ残ってしまった子たちの行方は、上記に挙げた感じだと思いますが、この子たちは生まれる環境も選べなければ、人間のエゴで自分の人生も選べずにその生涯を終えてしまうのです。
今回お会いした方が、初めてその子(犬)に会った時は、体も非常にやせ細っていて、とても人見知りが強かったと言います。しかし、現在は体重も増え、今では朝の一緒の散歩を楽しめるようになったと話していました。
最後に・・・
警察犬・盲導犬・番犬・セラピー犬に、家族としてのペット…。今や、私たちの生活の中に必要不可欠と言っても過言でない動物たちですが、ペット産業の拡大に伴う残酷な社会が成り立ってしまっている非常に悲しい現実が存在しています。
その方が話されていたのですが、「ペットロスだった私が立ち直れたのは、この子(犬)のお陰なんです。今では、自分の健康にとても気を遣うようになって、この子のために健康診断や病院には豆にいくようになったんです。
でも、片目がいない子や人が見えると興奮しっぱなしの子もいるんです。こんなかわいそうな子達が何百頭も強引に生まされてくるなんて、(売買業者)なんてなくなってしまえばいいのに‼‼‼」と、私に話してくれました。
その方の隣を歩いている犬も障害を持っています。足が変形して、少し歩行困難な様子でした。しかし、その方いわく、あえてその子を引き取ったそうです。悪徳ブリーダーへ渡さないためにだったそうです。過ごし始めた時は、人間恐怖症で関わりが難しかったそうです。しかし、その子と過ごす時間が、その方の心を癒し、ペットロスから回復させてくれたそうです。
ペットロスから立ち直らせてくれたペット、しかしそのペットはペットビジネスが生んだ悲しい産物であることが、とてもやるせない気持ちにさせます。
みなさんは、どう感じますか?
今朝のジョギングは、娘の笑顔と、そして考えさせられる出来事との出逢い…、とても充実した時間でした。
今日も頑張るぞっ‼
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