経験者が語る”応援ナース”の現実…、聞いている話とは違うかも。~応援ナースの実際の内容とアドバイス~

応援ナース 看護師 転職パパリノの独り言

皆さんは、“応援ナース制度”をご存知でしょうか?

看護師は、いろいろな働きができます。多くの方は病院ですが、企業や学校の保健室や、看護学校や大学の先生、医療関係の企業やコンサルタントなどなど…。もちろん、派遣スタッフやパートで働く方もいると思います。

「応援ナース」って、本当に高収入なの? 転職として活用できるの? 職場環境はどうなの?
実際に仕事をしてみて、転職条件希望によっては、おすすめできづらい部分もあると感じたので、今回は実際の経験をもとに、「応援ナース制度」について、書き綴っていきたいと思います。

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応援ナースとは?

「ナースパワー」という転職支援サービス会社が始めた雇用形態です。

世界的にみても病院の数は、圧倒的に多いと言われていますが、その割には看護師は他国と変わらないと言われています。

看護師の就職先としては、都市部や人気のある病院に集中する傾向があり、地方や人気のない病院、退職率の多い病院では、慢性的な看護師不足が発生しています。

看護師不足の病院は、人材派遣会社や転職サポート会社と契約して、看護師を斡旋してもらっています。

しかし、それでも集まらない病院もあるのです。そこで、この“応援ナース制度”が注目を浴びているのです。

高額給料で短期雇用でも人がほしい病院が、人材派遣・転職サポート会社に依頼して、人材を斡旋して雇用する雇用形態が、“応援ナース制度”なのです。

現在、非常に多くの人材派遣会社や転職支援サービス会社があり、“応援ナース制度”を使える会社も増えて来ています。

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どんな魅力があるの?

・高収入
・短期雇用

一般的な給料形態:

 40万円(基本給+諸手当) + 夜勤代(12000~15000円/回) + 残業代 + 交通費

 月総額として… 45万~50万円ほど。

契約期間:3ヶ月~6ヶ月間

 基本6ヶ月間であるが、それでも人が集まらない所や超超短期間でも人がほしいという病院は3ヶ月間での募集もしている様子です。

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仕事内容とは?

もちろん、看護業務です。しかし、人手不足で応援ナースを要請している職場なので、新人看護師では荷が重すぎる部分が多いのも事実です。

なぜなら、教育システムがしっかりしていないからです。一通りの看護技術が行える事が前提で、その職場独自のやり方に合わせなくてはいけないので、応用力が求められるかもしれません。

一般的には、看護師経験3年以上が必要かもしれません。

デメリットは?

給料面

月収では高収入のように感じますが、ボーナスがありません。つまり、年収ベースで考えたら、それほど高収入ではないのです。

そして、高収入と言われていますが、実際の夜勤回数で大きく変動します。応援病院によっては、1週間ほどで夜勤に入れる場合もありますが、逆になかなか入れてくれなかったり、期間中全く夜勤に入れてくれなかったりする場合もあるらしいです。

また、期間契約のため、もし病欠も含め欠勤をしてしまったら、減給が発生します。

これは、契約する病院によって減給金額が異なります。基本給を40万円としている所は40万円をそのまま日割りにしたり、場所によっては40万円を基本給と諸手当に分けている所は基本給だけを日割りにする場所もあるそうです。

一日休むと2万円弱ほどの減給となるのです。つまり、病欠で数日休むと、下手をすると7-8万円ほど減給になる場合もあるのです。

職場環境

これは何を基準として考えるかで、大きく変わるのでなんとも言えませんが…。

人間関係としては、良い所もあれば悪い所もありますが、たいていは微妙だと考えた方がよいです。なぜなら、人手不足の職場で働いているスタッフが精神的に豊かに成長しているケースが少ないからです。

現場の常勤スタッフよりも多く給料をもらっているスタッフを指導したいと思いますか?

さらに、本人は口だけで不満を他人や他部署のせいにするスタッフが多い印象があります。場合によっては、患者さんに対しても…。つまり、人を見下す方が多いのかもしれません。逆に言うと、そうしていないとやっていけないのかもと同情もしますが、人として理解はしてあげられないかな。

応援病院の上層部は、短期間でも来てもらいたいと思っているので、応援ナースに助けてもらっているという意識はありますが、現場のスタッフはそのように考えていません。

経営者・管理者目線で仕事をしていないですし、職場に愛着もないため、自分の事しか考えていないスタッフが多いです。応援ナースは、“派遣さん”を呼ばれたりして、同じ職場の仲間という認識がされないケースが多いです。

大なり小なり、妬みやいじめなど平気であると考えた方が間違いないです。

次に、自分の知識とスキルが低下する可能性があります。

教育プログラムがしっかりしている大学病院や人手不足ではない病院で看護知識や技術のベースが出来ている方は、自分の技術や知識を抑える必要があります。

現場との温度差があることと、現場のスタッフは自分達が一番正しいと考えている方が多いからです。

さらに、期間中に自分のスキルや知識をそこに染められないように注意が必要です。せっかく身に付けた知識や技術が低下する可能性が十分にあるからです。

また、自分のスキルなどを合わせたりしていると、患者さんに対しての罪悪感が半端ないかな…。

使える物品や設備も、ちょっと…いや かなり微妙かも…。

これは、実体験と他の方の話からの評価ですが、なにも地方の応援病院の話ではなく、都市部の応援病院の話です。

応援ナース制度を使う人? 使わない人?

応援ナースがおすすめな方

・数ヶ月しか働けない人
 ※ワーキングホリデーや留学から一時帰国しての資金調達のため…など。

・キャリアアップが必要ない人

ただ、短期間での常勤求人はなく、またその場合はキャリアアップを考慮する必要もないので、その場合は普通の派遣や短期バイトより、稼ぐことができると思います。

応援ナースがおすすめできない方

・給料UP/キャリアUPを考えての転職希望の人

しかし、転職という視点で“応援ナース”をすることは、短期間で高収入がもらえるおいしい制度ではないという事がよくわかります。

収入面だけを言ったら、応援ナースをするよりもしっかり経営をされている病院に常勤就職する方が、年俸ははるかにもらえます。私の経験では、収入待遇がよい応援ナース病院に行っていましたが、前職(正職員:無役職)と比べても単純に年収60~70万円ほどの差がでてしまっていました。

また、職場環境からの副産物が大きすぎるという点も否めません。はっきり言って、キャリアダウンにしかなりません。

キャリアアップや良い職場環境の病院に転職したいと考えているのでしたら、転職コンサルトやネット、雑誌情報や自分の看護師仲間からの情報などから、しっかりとした職場をさがした方が、絶対に良いと断言します。

実際には、待遇がよく、良い職場というのは、人手不足になりずらいので、転職紹介会社との契約はしていません。しかし、相性というものもあるので、人がいう良い職場と自分に合う職場というもの異なるのが現実です。

私のおすすめは、自分でのリサーチに加えて、転職紹介会社をいくつか同時に使っての情報収集です。

私もよく使う紹介会社
転職活動を全面サポート!【看護のお仕事】

長期的に見て、しっかり足の着いた職場を選ぶことが、よい転職先だと思います。

関連記事:数多くの転職を通してわかった転職サイトとエージェントのメリットとデメリット

応援ナースを希望されている方へのアドバイス

場所によっては、有給が少し発生する場所もありますし、社会保険や各病院の福利厚生を受けられることもあるので、短期間ということでしたら、検討する余地はあります。

しかし、給料形態や減給、残業など、お金に関わることはしっかり確認した方がよいと思います。紹介会社には返答できないというスタンスを取っている所が多いので、面接などの時に直接確認してください。

また、現場スタッフとの温度差を出さないために、応援ナースとは言わず、現場に入職したという事にして、応援ナースということは伏せて置いてくださいと病院上層部と紹介会社に言われることがあります。

しかし、現場スタッフは皆知っています。あまり秘密主義的に考えなくても大丈夫です。私は、初日から皆知っていました。

次に、自分のスキルや知識は抑えた方が良いです。たとえ見下されたり、陰口や無視などされても、そこはグッと抑えてください。

所属長から、「何かあったり、気が付いたことがあったら、話してね。」と言われるかもしれませんが、私達応援ナースはその場しのぎの派遣スタッフなので、職場改善は期待されていません。現場スタッフとしては、自分達が一番なのですから。

オリエンテーションや業務指導には期待しない方が良いです。今まで自分たちが新人や中途採用者の方々に行ってきたようなものはないです。

一度説明があればいいくらいで、初日から患者さんを持たされ、放置されるなんてことも多々あります。そんな説明不足な状態で業務をしているにも関わらず、現場のスタッフからの陰険な態度や威圧的な態度をとられることもしばしばです。

さらに、結構使いぱしりにされることもあります。

個人的な意見ですが、技術や知識は必要最小限にして小出しにした方が良いです。あくまでも、現場のやり方が最優先というスタンスでいた方が良いです。

人間関係もかなりなものですが、この部分も私的に辛い部分でした。エビデンスが間違っていても、不必要な業務手順であっても、従わらなくてはいけないからです。特に経験者は、同様なことを感じると思います。

私は自分の看護観や自我をコントロールするのに多大なエネルギーを使っていたので、体が疲れていなくても、帰宅後寝れない時もありました。

ここは、自分の為にもお金の為と割り切って考え方を変えた方が良いです。

しかし、絶対にご無理だけはしないでくださいね。休日には仕事を忘れて、しっかりリフレッシュをしてください。

最後に、契約更新か、終了かは、満期の一か月くらい前に打診があります。現場に返答しても良いですし、紹介会社に返答してもどちらでも大丈夫です。

ご自分の環境や仕事スタンスで決めて下さい。

しかし、流されないでくださいね。私達には職業の選択の自由があるのですから!

応援ナースで成り立っている病院も数多くありますので、この雇用形態も必要なのかもしれませんが、キャリアアップを考えての転職なら、応援ナースを選ばないでくださいね。しっかり地に足をつけて、探すのがベストです。

応援ナースを経験してみて…

応援ナースを4.5回と繰り返して行っている方もいるし、現場のスタッフはとても優しかったのでの、契約更新していますという方も多くいるようです。

これは、それぞれの看護師自身の持つ看護観や仕事スタイルでどこに重きをおいているかによって評価は180度変わると思います。

対象病院をネット検索したり、派遣会社に情報をもらったりなど事前リサーチはいくらでもでいると思っている方もいるかもしれませんが、得られる情報はそれほど多くありません。

聞いていた話と現場の状態が全然違うなんてことはよくあります…ありすぎます。

つまり、ちゃんとリサーチをすれば、環境が良い応援ナース病院に会えると思ったら、大間違いです。

あえて、紹介会社に話していないのか、紹介会社があえて話さないのかは、両方ともですからね。なぜなら、ビジネスですから。この雇用形態をどう使うかは使う側の問題なのです。

私の場合は、今後の自分の進路を考えていく上の目的があったので、「応援ナース」を選択しました。

しかし、目的は達成しましたし、いろいろメリットやデメリットを考えて選択をしたのですが、デメリットの方が多い過ぎて、メリットの旨みはさほどなかったかな…。

私は、もちろん更新をしませんでした。

さらに、矢も得ない事情があり契約途中での退職を願いでたのですが、総務課の主任と看護部長との面談時に、なんと損害賠償がかかるとか、代わりの人材を探さないと退職は認められないなんて言われ、一方的にこちらが追い込まれてしまう状態になってしまったんです。

「完全なブラック(会社)か!」なんて思ったのですが、契約や法律のことがあまりわからなかったこともあり、紹介会社に相談したのですが、なにも力になってもらえませんでした。

結局、弁護士に相談することにしたんです。

皆さん、今って弁護士への相談って結構お金がかかると思っていませんか?
初回相談無料としている弁護士事務所が多いんですよ。(当日OKなところも結構あります)
※検索は、「法律無料相談」「住んでいる地域」で、比較的検索できると思います。

色々と調べて、電話でアポイントを取り、相談に乗って頂きました。
私の場合は、二つの弁護士事務所に相談に行きました。初回相談というのは、弁護士さんとの相性確認の意味もあるし、自分の状況とその後の対応の仕方の説明がしっくりくるかどうかもあると考えたからです。

その後の病院や派遣会社との話し合いが難渋するようなら、しっかりと弁護士さんと契約をすればいいので、初回相談無料は有難かったです。

どちらの無料相談でもしっかり対応もらい、対応方法を教えて頂きました。
その甲斐もあって、穏便に退職をすることが出来たんです。

もし、あまり退職の手続きに時間を取られたくないという方もいるかもしれません。なにせ、私の時のようにスムーズにいかない場合があるので、ストレスが半端ないですしね。
そういった場合は、弁護士事務所の中には、「退職代行サービス」を行っているところもあるので、相談してみるといいかもしれません。

豊楽法律事務所が行っている「退職代行サービスのNEXT」は、退職業務に関してのプロの弁護士たちで、なおかつ全国どこでも対応してくれているので、相談しやすいと思います。Lineでも、電話でも相談に乗ってくれます。

関連情報:退職のお悩みを法律相談のプロに任せて解決! (退職代行サービスのNEXT

選択肢の一つとして、持っておくのもよいと思います。

私は、今後この雇用形態での仕事はしないと断言します。

「応援ナース」は、確かに現場のニーズはあるかもしれないし、短期間しか働けない・その短期間だけで少しよい収入を得たいという方には、選択肢の一つかもしれません。

しかし、「応援ナース」制度は、限られた方にしか おすすめできない かなって思います。

この記事が、転職する時になんかのお役に立てて頂ければ、うれしいです。
良い職場に巡り合えることを祈っています。

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