腹筋ベルトやおなかぶるぶるベルトなど、いろいろな名称で知られているEMSですが、皆さんはどのように活用されていますか?
先日、友人にEMSを進められて、実際に使用して見ました。
その時の感想と、実際にどのような効果があるのかを調べて見ました。
そして、どのように活用するのがより効果的かを考えてみました。
EMSとは
筋肉や運動神経を電気刺激を与えて筋肉を収縮させる神経筋電気刺激療法である。
つまり、筋肉に電気刺激を与えて、筋肉を鍛えるトレーニングのことです。
正式名称:Electric Muscle Stimulation
分かり易い商品は、腹筋のEMSベルトでしょう。
お腹にジェルのようなものを付けて、貼り付けるタイプやベルト式のものなどが販売されています。
EMS効果
・脂肪燃焼効果
・インナーマッスル強化
強制的かつ、ピンポイントでその筋肉に電気刺激を与えることができます。
そのため、その部分の筋肉量を増やす効果があり、さらに筋肉量が増えることにより、脂肪燃焼効果があるということです。
筋肉を増やすというイメージは、アウターマッスルを鍛えるということだと思います。例えばシックスバックなど。。。
しかし、EMSは電気刺激を身体の中に伝えるため、インナーマッスルにも影響するということです。つまり、関節や体幹の安定性がますということです。
使用上の注意点
・即効性はない
・脂肪が多い方は効果が弱い
・体重減少効果はない
半強制的に筋肉収縮を促すので、筋肉をつけるという部分では効果があります。例えば、EMS何分は腹筋何回分など。しかし、実際の運動程のエネルギー消費はないので、即効性はないです。
また、電気を内部に伝えるので、脂肪蓄積が多いと、筋肉まで電気が伝わりづらいのはイメージがわきやすいのではないでしょうか。メタボのようにお腹のお肉が多い方は、EMSだけでシックスバックを狙うのは、効率がわるいということです。
直接的なダイエット効果はありません。電気刺激によって脂肪燃焼効果があるわけではありません。筋肉が増えることにより、基礎代謝量が増えて、消費カロリーが増えて、脂肪燃焼効果が期待できるという間接的な効果なので、ダイエット効果はほとんどないと考えた方が良いかもしれません。
上記の事を念頭において、使用する事をおすすめします。
実際のエクササイズとの違い:デメリット
・ストレス発散効果なし
これが一番大きいのではないでしょうか。運動すると、汗もかくし、終わった後の爽快感を感じると思います。また身体が動きやすくなることに加えて、ストレスと運動は非常に密に関係しています。ハーバード大学の研究でも、運動をする人はしない人に比べて、うつ病になるリスクは少ないということのようです。
しかし、EMS全身運動ではなく、テレビを観ながらや何かしながら行うことができるほど筋肉のある部分のみに刺激を与えるので、ストレス解消効果は期待できません。
私の体験と周りの人の様子
筋トレが趣味の方が、EMSを取り入れており、進められて行ってみました。映画を観ながら行ったのですが、終わった後はビックリするほど筋肉が疲れている感覚がありました。
軽度の筋肉痛もあったのですが、でもちょっと不思議な筋肉疲労という感じで、本当にその部分だけ使われたという感じでした。EMSを使ってみると、実際のエクササイズを行った後の筋肉疲労や筋肉痛は、全身も使われているため、全身の疲労感とメインで使われた筋肉の疲労や筋肉痛がある感じで、筋肉が連動しているんだなって改めて理解できます。
確かに、これを定期的に、かつ効果的に行ったりしたら、シックスバックも夢ではないのかもと錯覚を起こしそうになりました。
しかし、やはり残念なのは、運動をした、筋トレをしたという実感もなければ、EMS実施後の爽快感も全くないことでした。
身近な友人で、毎日少しずつ腹筋をしていた人が、EMSのみに変更したようですが、どの程度効果があったのか、周りの人からは全く分かりませんでした。腹筋10回からEMS 30分~1時間に変更したなら、EMSの方が筋肉にとっては効果があるのかもしれませんが、メンタルヘルスという視点では全く効果がないのではないかと感じます。実際、日々のイライラ度は変わらないか増えているようにも感じます。
EMSは、様々な研究があり、実際の運動と同等の効果があったり、高齢者の筋肉量が増えたという研究もあります。そのため、どのような形で使用するのが効果的かを考える必要があります。
私は、実際に行うエクササイズに加えて、EMSを補足的に行ったり、EMSを行いながら筋肉トレーニングを行ったりするのが良いのではないかと考えます。
実際に、個人トレーニングジムでもそのようにトレーニングメニューが組まれている所が多いです。
EMSのみで、実際にシックスバックになったり、エクササイズ以上の効果があるという話を残念ながらほとんど聞きません。
つまり、以下の使い方がEMSの使い方としてしっくりくるように感じます。
個人的には決して安い買い物ではないと思いますが、満足のいく運動ができる時間を作れない方も多い現代社会の中では、有効かつ効果的な役割も果たすのではないかと思います。
最後に
だたキャッチコピーに流されずに、どのように使用するかを考えて、生活のルチーンに組み入れるかが重要かもしれません。そして、実際の筋トレやエクササイズとの組み合わせが重要であると考えます。
運動する時間がなかなか取れない方、EMSで効果的に運動習慣を身に付けてはいかがでしょうか?
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