数多くの転職を通してわかった、転職サイトとエージェントのメリットとデメリット…そして最適な活用方法とは?

転職 看護師パパリノの独り言

皆さんの生活環境の変化の時や、キャリアアップを考えた時に、どのような方法を選択していますか?

部署移動、病院転職、常勤からパートへ移行、そして転職など、様々な方法があると思います。

私も実際そうであり、施設への転職以外は全て経験してきました。その経験から、看護師の転職について、今回は書き綴っていきたいと思います。

スポンサーリンク

転職の目的は?

まずは、ここが一番重要になってくるのではないでしょうか?なぜなら、看護師という資格をもっていれば、非常に多くの選択肢があるからです。そのため、この目的に添えるような環境へ移動しなくてはまったくもって意味がないし、続けていくのはストレスにしかならないと思います。

主な目的

・キャリアアップ
・働くスタイルの変更
・自分の健康管理

キャリアアップ

キャリアアップとしては、専門性を高めるということがメインになると思います。同じ部署でキャリアを高めるのも良いし、今後の自分の方向性を考えて、専門性を変えることも視野に入れていると思います。

例えば、災害看護のキャリアアップとして、ERやICUでの超急性期や初期治療のキャリアを積み、その後災害3日目からメインとなる内科疾患を視野に入れて、内科へシフトチェンジをして災害看護のトータルキャリアコーディネートも大いに意味があることだと思います。その逆も同様です。

また、高齢看護のキャリアアップとして、内科や外科でキャリアベースを作ってから、高齢者施設や在宅看護、または訪問看護などなど、活躍の場へチャレンジをしてもよい道筋ではないでしょうか。

キャリアアップという意味では、内科病棟から別の病院の内科病棟へ転職以外でも、キャリアアッププランはいろいろなるのです。

そのため、自分のキャリアプランをしっかり見直し、今は何か必要か、そして次に何か必要かを考え、先に繋がるかを考えて進む必要があります。

働くスタイルの変更

次に、結婚をしたり、子供が生まれたり、親の介護が必要になったりと、私達のライフステージが変化するにつれて、働き方が変わる場合もあります。常勤や夜勤が出来なくなったりする場合は、契約社員やパートへシフトチェンジをすることもあると思います。

また、その逆で働ける状況になったので、常勤に戻るということも同様です。

自分の健康管理

そして、最後に自分の健康管理のために転職をする場合もあります。看護スキルが優秀であるが、血液を見るのが生理的に苦手な方や、人間関係やシフト管理がブラックな職場環境でのストレスなど、いろいろな理由があると思います。

そのため、長い看護師生活なのでこの転職の意味は非常に必要不可欠になるのではないでしょうか。

スポンサーリンク

転職の方法

・ハローワーク
・地域の求人広告
・リクルート関連紹介会社
・看護協会
・看護雑誌
・看護関連の紹介会社 …など

自分で情報収集して、転職をするのが一般的のように感じますが、今はそうでもありません。

ひと昔前は、自分で調べて、転職することでしたがメインでした。現在もその方法は有効ですが、現在紹介会社が非常に多く存在しています。

これは、非常に多くの病院が看護師不足に陥っているためです。その一方、看護師不足に悩まない人気の高い病院とでの看護師数の格差が非常に広がっているのが、現状です。

そのため、病院は紹介会社と契約して、看護師を斡旋してもらっています。紹介会社にとって看護師は商品のため、無料で情報収集や給料交渉、面接調整などを行ってくれます。

病院へ看護師を紹介したら、病院から契約料が入る仕組みになっています。
数十万~100万円など契約によって異なるようです。

そんなにお金が動くの?と思われるかもしれませんが、求人広告にも多額な費用が掛かるため、それでも集まらない病院が非常に多く、紹介会社の斡旋は非常に病院にとってはなくてはならない存在になっています。

そのため、この病院ー紹介会社ー看護師のサイクルは大きなビジネスとなっています。これが非常に多くの紹介会社が存在している理由なのです。

私がおすすめするのは、この紹介会社を使う方法ですが、ただ紹介会社に依頼すればよいというわけではありません。どのように使うかが非常に重要になってくるので、これから説明していきたいと思います。

スポンサーリンク

転職紹介会社を使うメリット

・病院の情報をもらえる。
・給料や待遇交渉をしてもらえる。
・面接調整をしてくれる。
・面接日に案内、場合によって一緒に立ち会ってくれる。
・事前にプロフィール情報を使用して、面接時の印象を良くしてくれている。
・客観的視点で、キャリアプランや転職プランを一緒に考えてくれる。
・すべてのサービスが無料である。
・紹介会社によっては、5~15万円ほどの入職お祝い金がもらえます。

転職する時に、仕事の隙間時間でいろいろと動かれると思いますが、なかなか万全の状態と判断でできるとは限りません。

また、日本人の傾向として、面接時や入職した時の印象を悪くするのではないかと考えてしまうため、自分を売り込んだり、給料交渉をすることは非常に慣れていないと思います。

人事担当者も、看護職種をサービス業・奉仕の仕事というイメージを強く持ちすぎてる人が多く、本来 専門能力が高く、自己管理が出来ており、発言力を含めたコミュニケーション能力が高いスタッフや現状の職場環境に良い意味で新し風を入れているスタッフには、それなりの給料を払ってでもほしいと考える人事担当者は少ないのが現状です。

このような状況で、人事担当者との架け橋になってくれたり、時間をたっぷり使って求人情報を集めてくれる紹介会社は、非常に有難いと思います。

そして、紹介会社によっては、入職お祝い金があるため、引っ越しや新しい環境での準備資金としても助かります。

このような様々なサービスが無料というのは、非常に魅力的です。

転職紹介会社のデメリット

・個人情報が漏れるリスクがある。
・紹介会社によって、持っている求人数と待遇に差がある事がある。
・閲覧できる求人がリアルタイムではない場合が多い。
・紹介会社やエージェントによって、転職プランに差が出る。
・事前説明と入職した時の情報に差が出てくることがある。

紹介会社は事前に転職希望のある病院に打診するために、看護師のプロフィールを作成して打診します。

その時に、経歴や家族構成やこれまでのキャリアなどを聞かれます。その個人情報が他に漏れるリスクは否めません。

次に、あくまでも病院と紹介会社の契約でなりたっているので、紹介会社によって求人先病院の数は非常に異なります。A紹介会社にはある求人なのに、B紹介会社にはないなんてことは多々あります。

また、給料体型も異なる場合があります。これは、いろいろなケースがありますが、紹介会社と病院とで特別契約している場合などで給料に少し上乗せされる場合があるのです。

個人的に、自分が登録した紹介会社や他の紹介会社のwebサイトで、個人的に情報収集をすることもあると思いますが、その情報はリアルタイムで更新はされていません。

つまり、求人が残っているのかどうかはわからないのです。

紹介会社も多くの看護師に登録してもらって、紹介していくビジネスのため、数をこなしていく必要があります。また、紹介会社のスタッフにはノルマが課せられていることも少なくありません。

そのため、離職率が高く、潜在看護師が非常に多くいる看護師達をいかに囲えるかが一つの大きなポイントになっています。

つまり、表現は悪いかもしれませんが、釣り情報…つまり、実際にはない求人情報に看護師に登録させて、別の求人を紹介するということも多いということです。なぜなら、登録していない看護師には、情報提供をしてくれないからです。

紹介会社のスタッフの質の差は、非常に大きいです。看護師経験者もいますが、管理者をしていた方と経験年数が非常に少ない方もいます。また、看護師経験はない方もいます。

さらに、コンサルタントの知識や技術がある方もいれば、そうでもない方も多くいます。そして、コンサルタントスタイルもその担当者によって異なります。

こちらの要望を一つずつ聞き入れながら、求人を探してくれる方もいれば、そんなにすべての要望には応えられませんという、妥協をしてくださいと言われるコンサルタントもいます。

また、レスポンスが遅い方や来ない方、転職に時間がかかる場合は、徐々に対応が変わってくる方もいます。

私は、いろいろなコンサルタントの方をお会いして、お話をしてきたのですが、こればかりはなかなか難しいなぁといつも思ってしまいます。途中で担当者が変わって、その紹介会社を変えた時もあるほどです。

さらに悪いのは、聞いていた情報と入職してから得た情報が大きく異なる時があります。詐欺ですかと思ってしまうことも多いです。

転職は、転職されるスタッフにとっては、人生の大きなターニングポイントであるにも関わらずそのような雑なことになってしまう場合もあります。

例えば、「この病院は慢性的な人手不足ではなく、これから新人が入ってくるために中堅層を厚くしたいために求人を出されているようです。」と言われて、いざ転職すると慢性的な人手不足で、すさんだスタッフが多い場所だったとか。

「残業はあまりないです。」という話だったけど、実際は記帳されないサービス残業が多かったとか。

「残業代でトラブルは聞いたことがありません。」であったが、実際は30分間隔での残業申請で、25分過ぎてもつけてもらえないなんてことにも…。ただ泣き寝入りで情報が上がって来ていない。

数ヶ月契約なのに、制服を買わされるなどなど…。

コンサルタントの力不足なのか、あえて情報を伏せているのか、病院側が伝えていないのかなど、様々な理由がありますが、実際に被害を被るのは、転職者なのです。

転職紹介会社の最適な使い方

・複数の紹介会社・コンサルタントに依頼する。
・伝える自分の情報(プライベート含め)を整理する。
・自分でも情報収集をする。
・レスポンスが遅くなったり、なくなったりしても情報提供を依頼する。
・自分の希望や目的を見失わない。
・紹介会社・コンサルタントに依存しない。
・積極的に、コンサルタントと意見交換・情報共有を行う。

非常に転職に有効な紹介会社ですが、あてにし過ぎるとデメリットも大きい事も忘れてはいけません。

そこで私が必ず行うおすすめな方法は、複数の紹介会社を使うということです。

登録は無料ですし、紹介会社によって、コンサルタントによって、転職プランの質が大きく変わるため、それぞれのデメリットを補う方法が、この方法なのです。

しかし、やみくもに登録しればよいというわけではありません。

紹介会社のwebサイトによく、顧客満足度などや実際の転職成功者の感想などを載せていますが、その情報は本当に本物ですか?

また、満足度調査の対象者は、途中で他社に移った方やクレームを挙げた方、転職に失敗した方は含まれているか不明です。転職できた方に、アンケートを取っていることが多ければ、あてになりません。

ネット社会では、情報収集が安易にできるようになった反面、情報操作も簡単にできるようにもなりました。つまり、どの情報が有益かを自分で判断せざるを得ないのです。

しかし、どの紹介会社が良いかは、いくら調べていても判断するのは難しいと思います。

そこで、まず気になった求人やサービスを持っている紹介会社に連絡をして、担当者・コンサルタントと話すことが大切です。その中で、自分に寄り添ってくれるコンサルタントかどうかは、わかってきます。

良さそうなコンサルタントがいても、頼りっきりというのはいささか危険です。前途したように、コンサルタントにとって、これはビジネスなのです。流れてこない情報もあるのです。

そのため、積極的に自分から質問したり、ネットや他のコンサルタントからの情報をあえて投げかけて、再調査することも大切なのです。同じ求人をもっていても、紹介実績がなかったり、そこの看護部長や人事担当者とのパイプラインの質は、それぞれ異なるからです。

私の経験から・・・

私は、転職の際には、大体4社を同時に使います。メインのコンサルタントを見つたら、他からこんな情報があったのですが、実際にはどうかなどを聞きながら、転職プランを一緒に作成していき、自分がメインで転職プランを進行していくのです。

実際に、それぞれのコンサルタントからの情報で、既に人が埋まっている情報を紹介されていたり、転職目的に沿わないプランの紹介であったりと、一つの紹介会社やコンサルタントにお任せしていたら、決して知りえなかった情報が多々ありました。

私の経験で、実際にコンサルタントの情報と現場の情報が違いすぎて、矢も得ずすぐに再転職をすることになったこともあります。

参考記事:経験者が語る”応援ナース”の現実…、聞いている話とは違うかも。

コンサルタントのやる気もそれぞれ異なります。はじめは親身になってくれたコンサルタントも、コンサルタントの転職の進行がうまくいかなくなったら、レスポンスが一気に遅くなったり、連絡が来なくなったコンサルタントもいました。口先のうまいコンサルタントも…。

見極めは難しいですが、関わっていくうちにすぐにわかると思います。なぜなら、私達看護師は人間観察に特化したスペシャリストであるからです。

私自身でも可能な限り情報収取をして、そこからコンサルタントの方々に問い合わせをしたりして積極的に自分も転職活動に関わるようにしています。また、連絡が少なくなったコンサルタントにも、自分の欲しい情報の提供を依頼したりもしていました。

前回の転職では、「看護のお仕事」という転職サイトを主軸に使いました。
こちらを主軸にできたのは、コンサルタントの方が押し売りではなかったからです。当然、ほかの転職会社で良い転職先と条件が合ったら、そちらを使ってくださいとのスタンスであったことと、いろいろと他社の情報とのすり合わせにも、積極的に情報開示してくれたからです。

おすすめ転職サイト:看護師の求人・転職・募集なら【看護のお仕事】

転職は、人生の中でトップ3に入る非常に大きなビックイベントです。どんなに優秀なコンサルタントに出逢うことが出来たとしても、自分の人生を他人任せにしてはいけません

常勤だけではなく、パートや契約社員も含めて、すべての転職にいえることです。

近くに自分の希望通りの施設や病院があったり、友人や知人からそこの生の情報を得るなられることも少なくありません。紹介会社がそこと契約していなかったら、決して転職プランに入ってくることはないのです。

こんなもったいないことって、納得できますか???

自分も積極的に関わっていく姿勢こそが、転職成功を引き寄せる唯一の方法だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました