乾燥シーズン、健康と美容をちょっとした心がけで守ろう!:有名女優も大切にする湿度管理について

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冬って寒いことに加えて、乾燥しますよね。この時期って、ウイルスが活発になったり、体調を崩しやすくて、本当に悩みものです。そう、この時期の体調管理には、とても湿度が関係しているといっても過言ではありません。

ただ加湿をすればいいというわけでもないのです。

そこで、今回は「湿度」と生活、そして健康にどう影響するのかを書き綴って行きたいと思います。

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湿度とは

「大気中に、水蒸気の形で含まれている水の量を、比率で表した数値」
 Wikipediaより

つまり、空気中にどのくらい水が含まれているかを表しています。

もちろん温度によって変わる部分もありますが、一般的には夏は湿度が高くて、冬は湿度が低い傾向があります。

湿度と健康は、非常に密接に関係をしています。

つまり、法律でも人が集まる建物は、湿度管理が決められているのです。

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湿度と法律

建設物衛生法 (厚生労働省)
「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」(昭和45年法律第20号)(略称:建築物衛生法)において、建築物における衛生的な環境の確保を図り、もって公衆衛生の向上及び増進に資することを目的として、多数の者が使用し、又は利用する建築物の維持管理に関して、環境衛生上必要な事項等が定められております。

興行場、百貨店、店舗、事務所、学校、共同住宅等、それ相当程度の規模の建築物に課せられている法律ですが、人が集まる建物にも努力義務が課せられています。

この法律では、「 湿度40%以上 70%以下 」と規定されています。
 ※相対湿度で記載されています。

では、一体なぜこの湿度と規定されているのでしょうか?

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湿度と 細菌 と ウイルスの関係

感染症の原因となる細菌とウイルスは湿度と非常に密接な関係を持っています。

湿度が高い:カビ・ダニが活発になる。
湿度が低い:ウイルスが活発になる。

湿度が高い

湿度が高いと以下の傾向になります。

 ダニ 活発:湿度70%以上
半減:湿度50%以下
 カビ 成長しない:湿度55%以下

皆さんも良く知っているカビ・ダニですが、アレルギー発作を起こすことや感染症に関連する健康被害に繋がります。

また、小児喘息の原因の一つとも考えられているので、子供と一緒に暮らしている家族は注意が必要です。

そのカビ・ダニですが、高い湿度を好みます。また、どこでも繁殖するので、なかなか厄介です。そのため、湿度に注意するのは大切なことと言えます。

注意:加湿器を付けていたら、大丈夫は大間違い!!!
 →加湿器内に細菌やカビが繁殖した場合、部屋にまき散らすことになります。
  加湿器内は清潔を保つことがなにより大切です。

湿度が低い

湿度が低いとウイルスが活発になります。
例えば…
インフルエンザ 活発:湿度50%低下

そして、湿度が低いことにより、私たちの咽頭粘膜が乾燥し、ウイルスが侵入しやすい環境を作ってしまいます。     

さらに、空気中に水分が少ないという事は、ウイルスが遠くまで飛べてしまいます。そのため、湿度が低いということは、私たちの免疫防御力が低下している状態で、活発化したウイルスが広い範囲から攻撃されてしまうという環境であることがわかります。

湿度とウイルス感染

一般的に言われている風邪(風邪症候群)は、80~90%がウイルス感染と言われています。そしてウイルス感染は、たった一つのウイルスでも感染が成り立ちます。

人から人へ感染する経路として、咳がイメージしやすいと思います。

一回の咳:10万のウイルス
一回のくしゃみ:100~200万のウイルス

一度の咳で10万のウイルスが空気中に排出され、くしゃみの場合は、なんと100~200万のウイルスが排出されてしまうのです。

ウイルスの特性 

ウイルスは、細胞内に寄生する生き物のため、細胞外では短時間しか生存できません。しかし、環境によって異なります。湿度と紫外線の強さにより変化するため、冬は感染力が持続する期間が長くなってしまうのです。

適切な湿度とは

私たちが一般的に使っている湿度という意味は、厳密にいうと、「相対湿度」と言われるものです。

相対湿度:空気中に含むことのできる限界の水分量に対する現在の水分量 (%)
絶対湿度:1m x 1m x 1m内に含まれている実際の水分量 (g/m3)

湿度には「相対湿度」と「絶対湿度」という考えがあります。

大きな違いは、相対湿度は温度によって変化し、絶対湿度は変化しないということです。

相対湿度の変化では、インフルエンザの感染力は弱まらない
 ※気道分泌物がウイルスを守っている可能性がある
ピッツバーグ大学のLakdawala

ピッツバーグ大学の研究では、湿度をあげるということだけでは、インフルエンザの感染力は弱まらないとのことです。

ウイルス自体は湿度が低い方が生存率が高いが、水分量が変化する相対湿度で考えると水分量が変化してしまうので、適切にウイルス感染を防ぐことができないということです。

つまり、「絶対湿度」で考えることが大切なのです。

適切な湿度とは

インフルエンザを例えてみます。

国立保健医療科学院のデータでは、インフルエンザウイルスの6時間生存率を表示してくれています。

絶対湿度 11g/m3 → 5%生存 活発化
絶対湿度 7g/m3 → 20%生存 感染力UP
絶対湿度 5g/m3 → 50%生存

ウイルスがいかに乾燥を好むのかがわかります。

湿度計で、「絶対湿度」を表記できる物も多く販売されているので、使ってみるといいと思います。

一つの基準としては、「11g/m3」以上の湿度で管理することがベストと言えます。そして、最低でも「7g/m3」以上を維持することが推奨されています。

では、絶対湿度が表記出来ない場合は、以下の温度と湿度(相対湿度)で管理すると、ちょうどよいです。

温度18度~22度 湿度50~60% 7g/m3以上
湿度18度~22度 湿度60~75% 11g/m3以上

湿度と美容

髪 11~13%の含有量を含んでいます。そのため、うるおいが無くなり、パサパサの髪になってしまいます。乾燥は非常に髪を痛めてしまいます。

肌 20~30%の肌内の水分量が健康的な肌と言われています。理想は、もう少し高い60%ほどなのですが、もし10%以下になると、ドライスキンとなり、肌荒れやかゆみと言った皮膚トラブルへ発展してしまいます。

美容と加湿は非常に関係が強く、有名女優達は、数台あるのは当たり前のようです。

石原さとみや藤原紀香などは10台以上も稼働させているようです。

私の場合

私は、看護師のためこの分野ではいろいろと考えさせられています。

咳エチケットとしてのマスク着用では、他の方へのエチケット目的で着用という意味合いみありますが、マスクにより乾燥した外の空気が入るのを防いでいるので、口の中とのどの中の乾燥を予防をしている部分もあります。つまり、口・喉の湿度を保っているという意味になります。

眼鏡をすると、湿度の高い空気が口からマスクを通って眼鏡を曇らせてしまう問題もありますが、ここはマスクの着用の仕方で対応できるので、勤務中に何度か調整することがあります。

オフィスレディーの方が、机の上に簡易加湿器を置いて仕事をしていると聞いたので、USBで繋げる加湿器を自宅のパソコンの横に設置したりもしています。

さらに、据え置きの除湿器を子供部屋兼寝室にも設置し、私が管理しています。

その甲斐もあって、家では過ごしやすいと感じています。

特に実感できるのは、朝の起きた時ののどや口の中が乾燥しなくなったことです。

このような取り組みをおこなって居なかったときは、朝起きた時に乾燥で時折痛みを感じていた時がありました。それが、無くなりました。

正直、室内と室外で劇的な変化を感じるほどの体感はありません。帰宅して、「あ~っ、気持ちがいい、過ごしやすい。」って感じるわけではなく、自己満足的な感じかなって思ったこともあります。

しかし、加湿器内の水の減りが激しいのと、私たち家族が風邪などの悩みも非常に少ないことはやはり効果はあるのだと思っています。

冬は、とても乾燥します。加湿器がない方は、洗濯物を室内に置いたり、暖かい飲み物をこまめに取ったりなどの対策でも効果はあると思います。

乾燥の強い、冬は何かと乾燥に悩まされることが多いと思います。

少し専門的な話も入ってしまった部分もありましたが、小難しい所はあまり気にしないで、加湿や室温調整に少しでも意識するだけで、体調管理や美容に効果がある大切な事なので、今年の冬は少しだけ、湿度管理に気を向けてみませんか。

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