ボランティアが盛んなドイツで、地域の学習サポートクラスに参加しました。~子供のサインを見逃さないように…~

ドイツ 子供 ボランティア 勉強ドイツ移住

ドイツに移住し始めて、子供は現地校に通い始めました。授業はドイツ語、図駅や数字、そしてなんとなくの感覚で授業を受けている中で、少しでも何かの助けになればと思い、ボランティアで子供の勉強を見てくれる方に出会いました。

ドイツでは、ボランティアを行う方が非常に多く、このようなサポートをされている方も多いようです。

今回、私達が経験した事を書き綴って行きたいと思います。

これは、決して成功例ではありません。しかし、情報共有になると思いますので、大切な子供の学校生活サポートを探している方は、是非とも読み進めてみて下さい。

スポンサーリンク

ボランティアの家

ドイツでは、ボランティアがとても盛んに行われています。

私達の住んでいる場所から、ボランティアの家という場所がありました。

ここでは、地域の方のコミュニティー空間として、いろいろな参加型のクラスが沢山ありました。クラフトや裁縫、ドイツ語会話、子供の学習サポート、自転車の修理やコンサートなどなど、非常に多岐にわたるクラスがありました。

全て無料で行われており、誰でも参加出来るのです。

ドイツに渡り、ドイツ語がほとんど使えない状態で、娘は授業に行かなくてはいけなかったので、少しでも学校生活のサポートになればと考えて、参加してきました。

スポンサーリンク

子供の学業サポート

これは、学校の教師やボランティアの方が、ボランティアで学業のサポートを行ってくれています。

話を聞くと、普段は実際の学校で子供達に学業サポートを行っている方で、空いた時間に地域の子供達の勉強を見てくれているとのことでした。

イメージ的には、学童の中で宿題や日々の勉強を見てくれているというイメージでしょうか。

私自身もドイツ語は使えず、英語もたどたどしい状態ではありましたが、とても親身に話を聞いてくれたりしてくれたので、とても感じの良い方だったので、安心してお願いしてみました。

学業サポートの内容

娘は、ドイツ語がネックだったので、ドイツ語を中心にサポートをしてくれていました。

特に教科書はないので、ボランティアの先生が教材を用意してくれて、プリントなども用意してくれました。

2回/週でしたので、実際の学校が終わってから、参加しており、宿題も少し出してくれていました。学校の宿題もあるので、ここでの勉強とプラスの少しの宿題は、ちょうどいいかもと思っていました。

スポンサーリンク

問題発生!!!

時折、ボランティアの先生と話をしていて、嫌な感じがし始めました。

ある時の会話です。

「…学校の子供で、薄着できた子がいたのよ。スケジュールで外にいくことになっているから、その子1人だけ特別扱いなんてできないのよ。その子は行きたくないと言っていたけど、特別扱いはできないと話し、薄着で来たのは本人の自業自得でしょ。泣いていたけど、手を引いて外に連れ出したのよ。本当にこまった子なのよね。」と笑いながら話をしたのです。

そして、徐々に娘の様子が不穏な感じがしてきたのです。ボランティアの家に行くと、あまり笑顔で行かなくなってきたのです。

話を聞いたら、とんでもないことがわかったのです。

なんと、本人が勉強ができないのは、娘のせいだと、そして私の事も悪く話していたのです。同年代のドイツの子供は知識としてすでに知っているのに、なんであなたは知らないのかとか、ドイツ語を全く話せないのに、なんでドイツに来たのよと、そして理解できないあなたに教える私の方が大変なのよと、怒鳴ったり、吐き散らしていたようなのです。

話をしてみるが、、、

そのボランティアの先生は、娘の事をとても私の前では褒めていたんです。先ほどの発言などちょっと違和感はありましたが、私の前と子供の前では、そこまで態度が違っているとは想像もできなかったので、本当に驚いてしまいました。

私もこの事は看過できないと考え、子供抜きで話をすることにしました。

すると、やはり娘から聞いた内容は、100%事実だったのです。もしかしたら、この先生は何か誤解をしているのではないかと、調べた上で日本の教育スケジュールや娘の年齢で学んできた内容を伝えたのですが、ここはドイツなのよの一点張りで、ここに合わせるように親がなんで教えて来なかったのかと詰め寄われてしまったのです。

娘はそれでも、宿題も一生懸命に一回も欠かさず提出していましたし、決して不真面目な態度をとる子ではなかったので、それを説明しても態度と言動は残念ながら変わりませんでした。

挙句の果てに、「私はお金ももらっていないし、給料も発生していない。それなのに、こっちの方が大変なんて、割に合わないわよ。あなたやあなたの子供より、私の方が辛すぎて、かわいそうなのよ!!」と吐き捨ててしまいました。

これは、この先生の個人の問題なのか、異国文化の違いなのか、ドイツ滞在期間が短い私にはわかりませんでした。

この時に、以前にこの先生から聞いた話を思い出しました。

娘の他に二人の移民の子供も参加していたのですが、全然来なくなっていたことです。一度だけ、娘が通い始めてから二人とも来たのですが、やはりそれ以降来ていませんでした。その子たちの家庭事情もあるかも知れませんが、ちょっと納得してしまいました。

知人に相談してみると

知人に相談してみることにしました。そうしたら、ドイツの教師になるのはとても大変なのだそうです。そして、何より差別は絶対に認めないし、子供の精神的な成長もしっかりフォロー出来るように教育されているそうです。そのため、この話をしたら、信じられないと話していました。

そして、ボランティアの方は、教員免許がなくてもできるので、その方は教員免許を持っていないのではと言われていました。実際に、その方は学校で子供達に教えていると話していたし、先ほどの印象の悪い話も得意毛に話していたので、学校で働いてはいるようなので、教員免許の有無はよく分かりませんでした。

私達看護師中にも、新人の時や数年目の方はとても患者や他の人に優しくできる人が多いのですが、月日が経つにつれて自分の考えや想いに引っ張られてしまい、偏見や自分優位な考えを膨らませてしまって、非常に残念な方になってしまう方も少なくないので、実際にはどうなんだろうと本当に考えてしまいました。

娘と話をして、参加を辞めることにしました。娘が返却を希望していたが、まだ返却されていない描いた絵があったので、もう参加しないことと、絵を返却要求をしたのですが、なかなか返してもらえませんでした。電話しても、留守番にメッセージを残しても、一向に対応してもらえなかったので、結果的に私達のエージェントに依頼して、やっと返却してくれました。

家庭教師

夏休みに、ボランティアの家で、無料で子供の宿題や勉強を見てくれたり、いろいろなイベントを行っているボランティア団体が主催している子供イベントに出会いました。また、勉強をしなくてもアートを作ったり、様々な子供が楽しめる準備をしてくれていたので、参加してしてみました。

とても楽しく参加させてもらいました。そこで、出会ったスタッフの方が、私達の状況とボランティアの先生からの仕打ちで勉強意欲がなくなっていた娘に、これからも勉強を見ていこうかと声を掛けてくれたのです。そして、その方は教育免許をしっかり持っている現役の小学校の先生だと説明をしてくれたのです。娘もその方がとても相性があったようで、一緒に勉強をしたいと話してくれたので、お願いしたのです。

料金は、私は現在無職であることを説明していたので、妥当な料金設定を一緒に決めることができました。

その後は、日本に帰国するまで、その先生の本業の仕事の合間でスケジュールを組んで、対面とオンラインで楽しく教えてもらえました。

大切なこと

子供の勉強を見てくれるボランティアの方は、結構いてくれているそうです。現役の教師をはじめ、退職した教師や子供好きな地域の方などなど、とても沢山いるらしいです。

私達の経験がまれなケースだったのか、そうではないのかはわかりません。

善意で行ってもらっているボランティアですが、あくまでボランティアで行われていることを忘れてはいけないのだと身に染みて学ぶことができました。給料も発生していないし、なんの責任もないと言われれば、言い返せないことを。。。だからと言って、なんでも許されるというわけではないのですが。。。

実際にボランティアの家の管理スタッフへ報告をしたら、娘のことをとても気に掛けてくれて、そのボランティアの先生と八合わないようにしてくれたり、間に入って絵の返却も手伝ってくれたのですが、その先生のクラスは以前と開催されていました。その後どうなったかは不明ですが、子供はまったくおらず、そのためすぐに帰ってしまったりしていたようです。

元をたどれば、やはり人間関係であり、その方に品位があるかどうかは本当に大切です。

そして、何より自分の子供のサインは敏感になって置かなくては、良かれと思って行っていることが、自分の大切な子供にとって地獄になってしまうことがある事を忘れてはいけない。

ボランティアの方々が悪いと言っている訳ではありません。

しかし、波長が合う・合わないは当然発生するし、私達のように出会ってはいけない方に出会う事もあります。

留学や移民をしていて、子供の何かしらのサポートを探している方への情報共有になればと良いと思って書き綴りました。

良い出会いがあるといいですね。大変な事も多いですが、子供のサインは見逃さないようにしてあげてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました